ボシュ・ロム選手権（ティア２、賞金総額６０万ドル、クレー）は、大会２日目の火曜日にシングルス残りの１回戦を行い、日本のエース杉山愛（日本）が予選勝ち上がりのＫ・シュプレム（クロアチア）を迎え撃ったが、4-6, 6-7 (3-7)で競り負けた。
先週の日曜日にソニー・エリクソン・オープンのダブルスの決勝戦を行い、見事自身３５個目のダブルス優勝を飾った杉山だったが、クレーシーズン開幕戦の今大会には調整不足からか、かつてランキング１７位まで行ったシュプレムに勝利することはできなかった。
この日１回戦を行ったシード勢では、その杉山と組んで日曜日に自身１７度目のダブルス優勝を果たした第１２シードのＫ・シュレボトニック（スロベニア）がＹ・チャン（台湾）を6-4, 6-0の快勝で２回戦進出を決めた。今大会はシングルスを重視し、杉山とのダブルスはエントリーしていない。
今大会過去３度の優勝を誇る第１６シードのＬ・ダベンポート（アメリカ）は同胞のＶ・キング（アメリカ）を6-2, 6-3で退けた。３１歳のダベンポートは１９９７年、２００４年、２００５年と優勝しており、今大会の通算成績を３０勝５敗へと伸ばした。昨年の９月に出産から復帰してからも４３勝６敗と、好調を続けている。
その他のシード勢も順当に初戦を突破した。第１０シードのＡ・ボンダレンコ（ウクライナ）はＮ・ヤゴステラ=ビベス（スペイン）を6-2, 6-0で、第１４シードのＶ・アザレンカ（ベラルーシ）もＳ・エラーニ（イタリア）に3-6, 7-5, 6-4で下した。
この日は２回戦も行われ、第８シードのＡ・サバイ（ハンガリー）がＥ・マカロバ（ロシア）を6-4, 6-1で、第１３シードのＶ・ラッツァーノ（フランス）がＭ・ドマホウスカ（ポーランド）を6-3, 2-6, 7-6 (7-4)で、第１５シードのＡ・メディーナ=ガリゲス（スペイン）がＭ・シンク（ハンガリー）を3-6, 6-3, 6-4で下し３回戦へ駒を進めた。だが第４シードのＭ・バルトリ（フランス）は、Ｏ・ゴヴォルツォバ（ベラルーシ）に6-4, 2-6, 4-6の逆転で破れ、早くも大会を後にした。これで今季の成績を２勝７敗とし、精彩を欠いている。
この日のナイトセッションには、トップシードのＭ・シャラポワ（ロシア）が登場する。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｓ・シルステア（ルーマニア） ○-× Ｂ・マテック（アメリカ）, 6-3, 2-6, 6-4
Ｄ・チブルコワ（スロバキア） ○-× Ａ・ロディオノワ（ロシア）, 6-3,7-5
Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン） ○-× Ｅ・ガロビッツ（ルーマニア）, 7-5, 6-2
Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） ○-× Ｐ・パルメンティエ（フランス）, 6-3, 6-1
Ｅ・ヴェスニナ（ロシア） ○-× Ｍ・セケーラ（ベネズエラ）, 7-6 (7-1), 6-0
今大会の優勝賞金は９万５千５００ドル。
（2008年4月9日10時23分）
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