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杉山組、流れつかめず敗退 集中力維持できず
夕闇が迫ったコートで、杉山のバックハンドのクロスが外れて試合が終わった。全仏オープンで準優勝して乗り込んだ杉山、ハンチュコバ組が１勝もできずに姿を消した。試合終了が遅いこともあり、記者会見なしで会場を去った。
長身のハンチュコバは下がって打ち合うと威力はあるが、ネット際での細かい動きは苦手だ。相手にその弱点を突かれた。立ち上がりで０－３と劣勢に立たされ、押し切られた。第２セットは２ゲームを先取したものの、杉山がサーブしてハンチュコバが前に出る第３ゲームをブレークされ、主導権を握れなかった。
２人ともシングルスで３回戦へ勝ち進んでいる状況も、闘争心を生みにくかったようだ。ハンチュコバはこれがこの日の２試合目、杉山は翌日にヒンギス（スイス）への挑戦を控えている。母親の芙沙子コーチによると、試合前はシングルスの練習をした。好プレー連発を引き出す高い集中力は、維持できなかった。
ダブルスは終わったが、杉山のウィンブルドンはまだ続く。元女王との対戦はセンターコートが舞台になる。同コーチは「ヒンギスの多彩さに翻弄（ほんろう）されないようにして、自分のテニスをすること」と課題を挙げた。（共同）（了）
（2006年6月30日7時58分）
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