「失格は不当」プロテニス選手協会が声明

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加藤未唯
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プロテニス選手協会(PTPA)は6日、テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)女子ダブルス3回戦で、加藤未唯/ A・スーチャディ(インドネシア)組が失格となった問題に関して、「失格は不当であった」と声明を発表した。

>>【動画】加藤未唯がボールをぶつけてしまったシーン<<

加藤/ スーチャディ組は4日の女子ダブルス3回戦でS・ソリベス=トルモ(スペイン)/ M・ブズコバ(チェコ)組と対戦したものの、第2セット途中に加藤がボールガールにボールをぶつけてしまい失格となった。その後、加藤は自身のSNSで謝罪するとともに、賞金とポイント没収のペナルティを受けたと報告した。

しかし、この件については加藤を擁護する声も多く上がっており、加藤本人も失格となったことに納得はいっていないと話していた。

今回プロテニス選手協会はこの問題に関する声明を発表した。

「加藤未唯選手の全仏オープンでの失格に対するプロテニス選手協会の対応について」

「プロテニス選手協会(PTPA)は、スポーツに関わるすべての人々、特にボールガールとボールボーイの安全と幸福を確保することが、最優先事項であることを約束する。しかしながら、加藤未唯とアルディラ・スージャディを失格とする決定は、不当に釣り合わないものであり、不公平であった」

「この事件は偶発的なもので、まったく攻撃的な性格のものではなかったことは明らかだ。このことがコードバイオレーションやその後の失格につながることはなかったはずだ」

「この事件とその余波は、PTPAの基本原則である『公正な解決への要求』を強調している」

「プレーヤーは、その権利が侵害された場合、公正な問題解決の手続きへのアクセス権を持つ必要がある。PTPAは、プレイヤーの声を聞き、彼らの懸念に対処する適切な仕組みを提唱している。つまり、未唯とアルディラの賞金とランキングポイントを最低でも回復させる必要があるということだ」

「失格のような決定は、公平、公正で、外部からの影響を受けずに行われなければならない。今回の事件は根本的な改革を要求している。意図しない行為に対する厳しい罰則は、スポーツの完全性を損ない、プレーヤーのキャリアに害を与える。懲戒処分は、公平性、健全性、正当性に沿ったものであるべきだ。スポーツをめぐるすべての問題と同様に、プレーヤーが独立した声を持ち、自分たちのスポーツを支配するルールの形成に参加することが極めて重要である」

「私たちは、不当な扱いに直面したすべてのプレーヤーに揺るぎない連帯感を表明する。この状況に対処し、改善するために、私たちはフランステニス連盟とグランドスラム委員会の両方と積極的に対話を始めており、すでに加藤未唯本人とも直接コンタクトをとっている」

「私たちの目的は、オープンな議論を促進し、すべてのプレーヤーにとって公平で公正な環境を実現することだ。PTPA」

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(2023年6月7日1時53分)
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