コロナ禍での楽曲制作明かす

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バート・ハンブルクOPでのアンドレースク
画像提供:ゲッティイメージズ

女子テニス協会のWTA公式サイトは23日、世界ランク64位のB・アンドレースク(カナダ)の音楽活動に関するインタビューを掲載。新型コロナウイルスの感染拡大後に自身の表現方法を模索するなかで生まれた手段について明かした。

元世界ランク4位で2019年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制した経験もある22歳のアンドレースク。全米オープン制覇後はけがに苦しみ満足のいく成績を出せないなか、新型コロナウイルスのパンデミックが襲った。

WTA公式サイトにはアンドレースクが音楽活動を始めた経緯や実際の楽曲などが紹介されている。2年前、新型コロナの影響でツアーの中断や延期が相次ぐなか、多くの選手はテニス以外のサイドプロジェクトやチャリティーマッチなどの投稿をしていた。しかしそのなかでアンドレースクは数曲の楽曲(歌ではなくビートだけの曲)をアップロードしたのみで、話題にのぼることは少なかった。

「新型コロナに襲われたとき『私はテニスもできない、誰にも会えない、どうしたらいいんだ』と思ったの。そこで、自由な時間があるからこそできることをリストアップしてみたら、そのひとつに音楽があった。歌はそこになかった。じゃあ、他にできることは何だろう?ってなったときにビートを作ること、音楽を作ることだなと気づいた」

「それは自分を表現する手段でもあった。けがをした後、プレイできる状態になったのに、コロナに襲われ、その他にもいろんな個人的なことが起こっていた。聴いてもらう曲は、その時々に感じていたことがベースになっている」

幼い頃からピアノやギターを趣味で弾いていたアンドレースクは、テニスに取り組む際のプレッシャーとは対照的な癒しを求める作業になっていると語った。

「私は完璧主義者で、テニスに限ってはそうなの。でも、コートの外では流れに身を任せるタイプ。2つの性格があるみたい。音楽では自分が完璧主義者だとは思っていない。私の集中が続く時間は本当に短くて、1時間曲を作って次の日にまた戻ってくるという感じ。翌日戻ってくると、その時とは違うことを思いつくの。でも、1曲あたり4、5日はかかっているかな」

「そうすることで、テニスのことを考えず他のことに集中することができ、地に足がついていると思えるようになる。テニスのことばかり考えているような人間ではダメで、常に他のことを考えなければならないことに気づいたの。今、私がそのためのツールにしているのは音楽で、本当に本当に楽しんでいるわ」

現在アンドレースクはバート・ハンブルク・オープンpresented byエンゲル& フォルカーズ (ドイツ/ホンブルグ、芝、WTA250)に出場しており、23日に行われた準々決勝では第1シードのD・カサトキナを6-4,6-1のストレートで下してベスト4進出を果たしている。

>>アンドレースクが発表した楽曲「a new start」<<

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(2022年6月24日11時27分)
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