チチパス「彼は完璧に近い」

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(左から)ジョコビッチとチチパス
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は15日、シングルス決勝が行われ、第4シードのS・チチパス(ギリシャ)は第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に0-6, 6-7 (5-7)のストレートで敗れ、大会初優勝とはならなかった。試合後には「彼は、すべてを完璧に近い形で調整している」と語った。

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前週のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)では準決勝で世界ランク3位のA・ズベレフ(ドイツ)に敗れ決勝を逃したチチパス。今大会の準決勝ではそのズベレフを逆転で破って決勝に駒を進めていた。

この試合の第1セット、ファーストサービスが入った時のポイント獲得率が36パーセントに留まったチチパスは序盤からミスが続く。ストローク戦でもジョコビッチに圧倒され、1度もゲームを取ることができず先行される。

しかし、第2セットでは第4ゲームでこの日初のブレークに成功したチチパス。第1セットから立て直し3ゲームを連取すると第9ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎える。しかし、ここでブレークを許しタイブレークに突入。2度のミニブレークを許して1時間36分で力尽きた。

男子プロテニス協会のATPは公式サイトにチチパスのコメントを掲載し、ジョコビッチについて次のように述べた。

「彼は、すべてを完璧に近い形で調整しているんだ。食事や日常生活、テニスなど全てにおいてね。彼はF1マシンのようなもので、細かい調整を繰り返している」

「テニス界のレジェンドや記録更新について語るとき、個人的に彼は最もプロフェッショナルで最高の一人だと思う」

また、22日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)についてはジョコビッチと世界ランク6位のC・アルカラス(スペイン)が有力な優勝候補だと明かした。

「今はアルカラスかジョコビッチだ。2人とも素晴らしいテニスをするからね。優勝候補の一人だよ。今、僕は自分のゲームでいくつかの点を改善する必要がある。でも、全仏オープンが始まるまでに、自分の力でそれを達成したい。僕自身は、このような選手たちと一緒に(ツアーを)回り、プレーすることが大好きだよ。でも、これからの2週間は本当にもう少し細部にまで気を配る必要がありそうだね」

今シーズンのクレーコートの成績がマッチ14勝2敗で4月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)を制しているチチパス。全仏オープンへは次のように意気込んだ。

「走らなければならないマラソン。ローラン・ギャロスはマラソンのようなグランドスラムなんだ。コートに立っているときは精神的にも肉体的にも一番疲れる。自分のすべてを出し切らなければならない。数日間休んで、ローラン・ギャロスでの練習を再開する準備はできている。この街でプレーするのは楽しい。今年は、自分のテニスで上位に食い込みたいね」




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(2022年5月16日17時33分)
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