テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は3日、男子シングルス1回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)を使用し出場した世界ランク401位の
錦織圭は同76位の
A・リンデルクネシュ(フランス)に7-5, 4-6, 7-6 (7-2), 3-6, 2-6のフルセットの死闘の末に敗れ、2021年以来3年ぶりの出場で2回戦進出とはならず初戦敗退となった。
>>錦織 圭、ジョコビッチら ウィンブルドン組合せ<<34歳で元世界ランク4位の錦織は先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)1回戦で勝利し約2年9ヵ月ぶりに四大大会で白星を飾ったものの、
B・シェルトン(アメリカ)と対戦した2回戦は第2セット終了後に肩の負傷により棄権した。
その後、前週のロスシー国際(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)に参戦予定となっていたが、1回戦を右足首の負傷により試合前に棄権している。
錦織がウィンブルドンに出場するのは2021年以来3年ぶり13度目。最高成績は2018年と2019年の8強となっている。
2日に開始した1回戦の第1セット、強烈なリターンから先にブレークに成功する錦織だがリンデルクネシュにブレークバックを許す展開に。それでも両者2度ずつブレークを奪い合いゲームカウント6-5で迎えた第12ゲーム、錦織がセットポイントとなるブレークポイントを握る。最後はリンデルクネシュのボールがアウトとなりブレークに成功して先行する。
しかし第2セット、錦織は第5ゲームでミスが重なりブレークポイントを握られると最後はリンデルクネシュにフォアハンドのウィナーを決められブレークを許す。リターンゲームでは1度もブレークバックのチャンスを掴むことができず、1セットオールに追いつかれる。
そして第3セット、互いにキープをしゲームカウント1-1となった時点で試合は日没順延となった。
一夜明けた3日、試合は第3セットの第3ゲームから再開。再開後は両者キープを続けこのセットはタイブレークに突入する。錦織はこのタイブレークで2度のミニブレークに成功してこのセットを獲得。勝利に王手をかける。
しかし第4セット、両者キープを続け迎えた終盤の第8ゲームで錦織はブレークを許し、このセットを落とす。
ファイナルセット、錦織はファーストサービス時のポイント確率が41パーセントに留まると、相手に2度のブレークを許して2日がかりの死闘の末に力尽きた。
勝利したリンデルクネシュは2回戦で第13シードの
T・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツは1回戦で世界ランク79位の
C・オコネル(オーストラリア)を下しての勝ち上がり。
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