テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は30日、男子シングルス2回戦が行われ、第15シードで世界ランク15位の
B・シェルトン(アメリカ)は350位の
錦織圭と対戦したが、錦織が第2セット終了後に棄権を表明。これによりシェルトンが大会初の3回戦進出を果たした。試合後の会見でシェルトンは錦織について「今思うと最初から肩に問題があったのかも知れない」と見解を述べている。
>>ジョコビッチ、シナーら全仏OP組合せ<<>>シフィオンテク、サバレンカら全仏OP組合せ<<シェルトン錦織の一戦は現地時間29日に行われたものの第1セット、ゲームカウント5-5の時点で雨天により中断し順延。30日は第11ゲームから再開されると、両者サービスゲームをキープしタイブレークに突入する。互いにセットポイントを握るもシェルトンが2度目のチャンスをものにし、先行する。
続く第2セット、第1ゲームで先にブレークに成功すると、一気に4ゲームを連取。その後1度ブレークを返されるもセットカウント2-0と勝利に王手をかけた。
そして第2セット終了後に雨天により約50分ほど中断。その後、試合は再開を予定していたが、錦織が肩の負傷により棄権を表明した。スコアはシェルトンから7-6 (9-7), 6-4。
試合後に会見に臨んだシェルトンは錦織との2日間にわたる試合について語った。
「錦織のような選手との対戦はタフなものだ。彼はこの約9ヵ月の間、復帰へ向けて努力を続けてきた。その間も幾つかの問題を抱えていたようだった。試合では肩の問題があったような感じはなかったけど、今思うと最初から肩に問題があったのかも知れない」
「彼のサーブのスピードがあまりなかったし、それほどサーブを打てていなかった。彼が試合を止めると聞いて正直、かなり驚いたよ。第2セットの終盤へ向けて彼のプレーは良くなっていたから。待機している間に彼が棄権するとは誰も思っていなかった。でも明らかにとてもタフな状況だったんだ。この試合へ向けて6回も7回もウォーミングアップをして、またコートへ戻って。この2日間、3時間半とかジムで体を動かしてウォーミングアップしてコートへ向かってプレーを始め、エンジンをかけるとまた中断して体が冷える。そしてまたエンジンをスタートさせるとまた中断の繰り返し。それが彼には大きな負担だったんだと思う」
初の3回戦進出を果たしたシェルトンは第21シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。オジェ アリアシムは2回戦、予選勝者で世界ランク221位のH・スクワイア(ドイツ)を6-4, 4-6, 6-3, 6-2で下しての勝ち上がり。
同日には第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)や第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第5シードの
D・メドベージェフらが3回戦へ駒を進めている。
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