19日に本戦が開幕する女子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)は7日、元世界ランク1位の
S・ハレプ(ルーマニア)にワイルドカード(主催者推薦)を付与したと発表した。ハレプにとって2022年8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来のツアー参戦となる。
>>日比野 菜緒vsヴィーナス 1ポイント速報<<>>大坂 なおみvsエラーニ 1ポイント速報<<2022年10月21日にテニスの不正監視を目的とした機関 ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は、四大大会2勝を含むツアー通算24勝を誇るハレプがドーピング検査で陽性反応を示したと発表。同年9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で採取した検体から使用が禁止されているロキサデュスタットが検出されたとした。
さらに、ITIAはスポーツ選手から経時的に検体を採取し解析するアスリート・バイオロジカル・パスポートでもハレプに不正があったと発表。上記2点においてハレプに4年間の出場停止処分を言い渡した。
発表からハレプは一貫して故意に禁止薬物を摂取したことを否定してきており、汚染された栄養サプリメントが原因だと主張していた。
その後、スポーツ仲裁裁判所に控訴したハレプは先月行われた審理に参加。そして、今月5日、CASはハレプの主張の大部分を認め、当初の処分を棄却し、4年間の出場停止処分を9ヵ月に大幅に軽減した。暫定的に資格停止処分となった2022年10月7日が処分の開始日となるため、処分はすでに終了しており、ハレプは即時に競技に復帰することが出来るようになっていた。
これにより、マイアミ・オープンは即座にワイルドカードをハレプに発行。ハレプは大会公式サイトを通じ「2週間後のマイアミ・オープンでWTAツアーに復帰することを皆さんにお知らせできて感激している。このチャンスを与えてくれた大会に感謝しているし、コートに戻って試合をするのが待ちきれないわ」とコメントを発表した。
四大大会で2勝、ツアー通算では24個のトロフィーを持つ元世界ランク1位が約1年7ヵ月ぶりに帰ってくる。
マイアミ・オープンには現世界ランク1位の
I・シフィオンテク(ポーランド)や同2位の
A・サバレンカ、
C・ガウフ(アメリカ)らの他に、
大坂なおみらも出場予定。復帰した元女王たちのパフォーマンスにも注目が集まる。
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