テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は17日に男子シングルス2回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク43位の
A・ポピリン(オーストラリア)を6-3, 4-6, 7-6 (7-4), 6-3で破り、同大会マッチ30連勝を達成するとともに、2年連続16度目の3回戦進出を果たした。ジョコビッチは2試合で7時間を超える試合時間を戦っている。
>>マクラクラン/西岡 1ポイント速報<<>>ジョコビッチ、アルカラスら全豪オープン組合せ<<36歳で世界ランク1位のジョコビッチが同大会に出場するのは2年連続19度目。昨年も含め全豪オープンでは過去10度の優勝を飾っており、2019年から同大会マッチ28連勝で今大会を迎えた。
同大会11度目の優勝と、四大大会通算25勝目を狙うジョコビッチは、1回戦で予選勝者で同187位の
D・プリシュミッチ(クロアチア)を4時間1分の激闘の末に6-2, 6-7 (5-7), 6-3, 6-4で下し、連勝を29に伸ばして2回戦に駒を進めた。
2回戦は地元オーストラリアのビッグサーバー ポピリン。第1セット、ジョコビッチは第6ゲームまでに3度のブレークポイントを逃すも、第8ゲームでブレークに成功。直後の第9ゲームをキープし先行する。
第2セット、第4ゲームでジョコビッチはミスが重なりポピリンにこの日初めてのブレークポイントを与えると、これをものにされ先にブレークを許す。相手のサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでブレークバックを果たしたジョコビッチだったが、第10ゲームで再びポピリンにセットポイントとなるブレークポイントを与えると、最後は前に詰めたところをポピリンにロブで頭上を抜かれてしまい、1セットオールに追いつかれる。
第3セット、両者キープを続け迎えた第10ゲームでジョコビッチはセットポイントとなるブレークポイントをポピリンに4度握られるもこれを全てしのぎ勝負をタイブレークに持ち込む。タイブレークではジョコビッチが2度のミニブレークに成功し、勝利まであと1セットとする。
第4セット、このセットも序盤は拮抗した展開となるが、第6ゲームでジョコビッチが先にブレークに成功。このリードを守り切ったジョコビッチが3時間11分に及ぶ激闘の末に3回戦進出を決めるとともに、同大会30連勝を成し遂げた。
試合後にジョコビッチは「最高のレベルでプレーできたとは思わない。でも、戦術的に正しいゲームプランを考え、ビッグサーブを出した彼(ポピリン)のプレーも称賛に値する。彼は大きな拍手に値するよ」とコメント。
「僕がトーナメントを勝ち進むためには、試合を続けていくことでのレベルアップが必要なんだ。僕はベストのプレーができていないし、まだ自分のフォームを見つけようとしているところなんだ」
「特に序盤戦では、失うものがない選手と戦うことになる。1回戦と2回戦の相手は、どちらも素晴らしいテニスプレーヤーだったと思う。僕はなんとか勝つ方法を見つけることができた。最終的にはそれが大事なことだし、この大会が進むにつれて、自分の力を高めていけたらと思う」
3回戦で第30シードの
T・M・エチェベリー(アルゼンチン)と対戦する。エチェベリーは2回戦で同76位の
G・モンフィス(フランス)を下しての勝ち上がり。
同日には第4シードの
J・シナー(イタリア)、第5シードの
A・ルブレフ、第7シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第10シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)、第12シードの
T・フリッツ(アメリカ)、第16シードの
B・シェルトン(アメリカ)らが3回戦に駒を進めた。
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