男子テニスのASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)は11日、シングルス準々決勝が行われ、世界ランク74位の
ダニエル太郎が予選を勝ち上がった同79位の
A・ミュレール(フランス)を6-4,6-7 (3-7),6-3のフルセットで破り、ツアーでは約2年9ヵ月ぶりとなるベスト4進出を果たした。
>>望月 慎太郎vsシュールケート 1ポイント速報<<>>シェルトン、ダニエル 太郎らASBクラシックの組合せ<<30歳のダニエルは今大会、予選から出場する予定だったが本戦に欠場者が出たことで本戦入り。1回戦で世界ランク63位の
A・ブキッチ(オーストラリア)、2回戦で第8シードの
M・パーセル(オーストラリア)を下し8強入りを決めた。
この試合の第1セット、ダニエルは序盤第3ゲームでブレークに成功しリードすると、サービスゲームではファーストサービスが入ったときに86パーセントの高い確率でポイントを獲得するなどミュレールに1度もブレークチャンスを与えることなく先行する。
第2セットに入っても主導権を離さなかったダニエルは第1ゲームでブレークチャンスを握ると、ミュレールが最後はバックハンドをネットにかけブレークに成功。その後も落ち着いた試合運びを見せたダニエルが4ゲーム連取する。しかし、第6ゲームでこの日初めてブレークを許すと、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでもブレークされゲームカウント5-5と追いつかれる。
タイブレークでは序盤5ポイントを連取されるなど流れはミュレールに。1度ミニブレークを返したものの、反撃はここまででセットカウント1-1に追いつかれた。
ファイナルセット、セット間で足の治療を行ったミュレールに対し勢いを止めたいダニエルは第6ゲームで15-40とブレークチャンスを握ると、鋭いリターンを決めブレークに成功する。リードを奪ったダニエルはその後も押し込まれる場面がありながらも守り切り、2時間40分の熱戦を制した。
ダニエルがツアー大会でベスト4以上に進出するのは2021年4月のセルビア・オープン(セルビア/ベオグラード、レッドクレー、 ATP250)で
J・ソウサ(ポルトガル)や
J・ミルマン(オーストラリア)、
F・デルボニス(アルゼンチン)らを下して4強入りして以来 約2年9ヵ月ぶり。当時は準決勝で
M・ベレッティーニ(イタリア)にフルセットの末敗れた。
2018年5月のTEB BNPパリバ・イスタンブール・オープン(トルコ/イスタンブール、レッドクレー、ATP250)以来となるツアー制覇まであと2勝となったダニエルは準決勝で、第1シードの
B・シェルトン(アメリカ)と世界ランク67位の
R・カルバレス バエナ(スペイン)のどちらかと対戦する。
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