男子テニスの21歳以下最終戦Next Gen ATPファイナルズ(サウジアラビア/ジッダ、ハード)は1日、準決勝が行われ、第1シードの
A・フィス(フランス)が第2シードの
L・ヴァン・アッシュ(フランス)を2-4, 4-1, 4-3 (7-1), 4-3 (8-6)の逆転で破り、フランス人選手として初の決勝進出を果たした。
>>【動画】フィス 幼馴染対決制す、勝利後はクリロナと同パフォーマンス<<Next Gen ATPファイナルズは21歳以下の選手で年間の獲得ポイント上位7選手と、ワイルドカード(主催者推薦)が与えられた選手の8名が出場する大会。4名ずつに分かれ予選ラウンドロビンを戦い、各グループの上位2名が準決勝に駒を進める。
試合形式は4ゲーム制の5セットマッチで、2017年から新型コロナウイルスの影響を受けた2020年を除き過去5度開催されており、過去に
C・アルカラス(スペイン)や
J・シナー(イタリア)、
S・チチパス(ギリシャ)らが優勝を果たした登竜門となっている。
準決勝第1試合となったこの一戦、開始からサービスキープが続くも第5ゲーム、ヴァン・アッシュの鋭いショットに苦しみブレークを許したフィス。直後の第6ゲームをキープされ第1セットを先取される。
それでも続く第2セット、第4ゲームでフィスがブレークチャンスを握ると最後は強烈なショットをヴァン・アッシュが返球できず、ネットにかかりブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった直後の第5ゲームをサービスエースで締め1セットオールに追いつく。
第3セット、フィスは終盤の第6ゲームでセットポイントとなるブレークポイントを2度握られるも凌ぎタイブレークに突入。タイブレークでは強烈なフォアハンドウイナーを決めるなど開始から5ポイントを連取し、セットカウント2-1と勝利に王手をかける。
第4セット、第3セット同様にタイブレークにもつれ込む。先にミニブレークに成功したフィスだったがミニブレークバックを許し4-4に。それでもこの試合、フィスが4度目のマッチポイントを握ると最後はヴァン・アッシュのボールがアウトとなり、1時間37分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにフィスのコメントを掲載し「今日は親友とのタフな試合だった。僕たちは9歳のときからの付き合いだからタフだったけど、勝ててうれしいよ。勝てるという気持ちでコートに入った。彼はとてもいいプレーをしていたし、ディフェンスもうまかった。でも、僕は集中を切らさなかった。この勝利にとても満足しているよ」と語った。
また敗れたヴァン・アッシュは「素晴らしい大会だったし、とても良い経験になった。今日の敗戦は厳しかったけど素晴らしい1週間だったよ。この大会に出場した選手は翌年良いパフォーマンスを見せる選手がたくさんいるので、そうなることを願っている。来年はより良いプレーをして、いくつかのタイトルを獲得し、グランドスラムで多くの試合に勝ちたいね」と明かした。
勝利したフィスは決勝で第6シードの
H・メジェドビッチ(セルビア)と対戦する。メジェドビッチは準決勝の対戦相手となった第3シードの
D・ストリッカー(スイス)が4-3 (7-5), 2-1の時点で棄権したため勝ち上がりを決めた。
【準決勝の結果と決勝の組合せ】
()内はシード
・準決勝
(1)フィス 2-4, 4-1, 4-3 (7-1), 4-3 (8-6) (2)ヴァン・アッシュ
(6)メジェドビッチ 4-3 (7-5), 2-1 Ret. (3)ストリッカー
・決勝
(1)フィス vs. (6)メジェドビッチ
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男子
本戦 12/13(水)〜12/17(日)
女子
本戦 12/20(水)〜12/24(日)
全日本選手権ファイナリストの白石 光や加治 遥らがエントリー
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