男子プロテニス協会のATP公式サイトは6日、世界ランク3位の
S・チチパス(ギリシャ)のインタビューを掲載。主にメンタル面について語っている。
現在24歳のチチパスは2018年のツアー初優勝から毎年必ずツアータイトルを獲得しており、約3年11カ月にわたり世界ランクトップ10内をキープ。
これまでのキャリアは、2018年10月のストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内ハード、ATP250)でツアー初優勝。その後2019年にはツアー2勝をあげ年末の最終戦Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)に出場し優勝した。同年の4月には世界ランクトップ10に初めて入るなどトップ選手の仲間入りを果たしている。
以降2020年は1つ、2021年と2022年は2つずつツアータイトルを獲得。通算9個のトロフィーを掲げている。
今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では自身2度目となる四大大会決勝に進出。
N・ジョコビッチ(セルビア)にストレートで敗れたものの、あと一歩まで悲願のタイトルに迫った。
「僕は試合中でも境界線を広げ、自身の空間を改善しようと考えているんだ。積極的に、クリエイティブにね。同じことを何度もやっても満足することはないからね。目の前にあるタスクをこなし、どんなコンディションでもプレーできるよう、新しいクリエイティブな方法を見つけようとしている」
「僕らみたいな選手は一瞬を生きなければいけないんだ。その瞬間にいなければいけないし、その時間を自分のものにしないといけない。それが頭の中をグルグル回っているんだ。もし、自分の周りの時間を遅くさせることができたら、ゾーンに入っていて、アドレナリンが良い方向に作用しているんだ。アドレナリンのおかげで何も考えずすべてが動いてしまう」
「ATPマスターズ1000」のタイトルをすでに2つ獲得しているチチパス。あと足りないのは四大大会のトロフィーとなった。2021年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)と今年の全豪オープン、いずれもジョコビッチに敗れ準優勝のトロフィーを掲げている。
「トラウマになるような瞬間に直面したとき、それに対応する方法を見つけたり、反撃したり、時には勝ったりすることができなかった。試合中にそのような瞬間に遭遇すると、その考えをコントロールするのが難しくなるんだよ」
「そのような感情に対処しなければならない。自分の考えと折り合いをつけなければならない。外的なプレッシャーは、自分ではどうにもならないものなんだ。内面的なものは僕が完全に所有しコントロールしているんだから」
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