テニスの2023年シーズン開幕戦となる国別対抗戦ユナイテッド・カップ(オーストラリア/ブリスベン、パース、シドニー)は31日、大会3日目がスタート。グループCに所属するドイツ代表の世界ランク12位の
A・ズベレフ(ドイツ)は約6カ月ぶりの公式戦に臨んだが、チェコ代表の同81位
J・レヘチカ(チェコ)に4-6, 2-6のストレートで敗れ、今季初戦を白星で飾ることはできなかった。試合を振り返り「僕のテニスは望んでいるレベルには程遠い」と明かしている。
>>西岡、ジョコビッチらアデレード国際1組み合わせ<<>>西岡vsルーネ 1ポイント速報<<2022年まで開催されていた男子国別対抗戦のATPカップに代わって新設されたユナイテッド・カップには、男女のトップ選手が集結。オーストラリアの3都市で11日間にわたって行われる18カ国のイベントとなっており、賞金総額は1,500万ドル(約22億円)。ATP、WTAのランキングポイント(最大500ポイント)も獲得することができる。
29日から1月3日の6日間は18カ国が3チームずつ6グループに分かれてのラウンドロビン(総当たり戦)が開催。各対戦は2日に分けて行われ、1日目に男子シングルスと女子シングルスが、2日目には男子シングルスと女子シングルス、そして混合ダブルスが行われる。各グループで1位となった国が対戦し、勝利した3カ国と、敗れた3カ国のうちグループステージで最も成績の良かった1カ国が準決勝に進出する。
グループCではドイツ、チェコ、アメリカが所属し、29日と30日はチェコとアメリカが対戦。アメリカが4勝1敗でチェコを下している。
ドイツのユナイテッド・カップ初戦、その1番手として登場したズベレフは今年6月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)準決勝で転倒し足首を負傷。そのままシーズン全休を余儀なくされ、12月のエキシビションマッチで復帰を果たしていた。この試合は全仏オープン以来の公式戦となる。
この日、ズベレフは8本のダブルフォルトを犯すなどサービスの精細を欠き4度のブレークを許す苦しい展開に。リターンゲームではレヘチカに5本のサービスエースを決められ、ブレークは1度奪ったものの1時間33分で力尽きた。
ズベレフは試合後の会見で「気持ち的には大丈夫だったと思う。僕のテニスは望んでいるレベルには程遠いけど7ヶ月間プレーしていないので、それは普通のことだね。体が慣れないうちは、疲れるのも早かったと思う。でも、それはプレーしていないから確実に起こることだよ」とコメント。
また、16日開幕の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に向けては「今は期待値を高く設定するのは厳しいと思う。優勝を目指すのは非現実的だね。もちろん、僕は勝ちたい。誰もが勝ちたいと思っている。僕にとって、以前のようなフォームを取り戻すことが重要なんだ」と語った。
続く第2戦の女子シングルスでは世界ランク65位の
J・ニーマイヤー(ドイツ)が同24位の
M・ブズコバ(チェコ)に2-6, 5-7のストレートで敗れたため、ドイツは2連敗で初日を終えている。
ドイツvs.チェコの対戦カードは以下の通り。
【31日】
ズベレフ 4-6, 2-6 レヘチカ
ニーマイヤー 2-6, 5-7 ブズコバ
【1月1日】
L・シゲムンド(ドイツ) vs.
P・クヴィトバ(チェコ)O・オッテ(ドイツ) vs. D・スブルシナ
J・ロホフ(ドイツ)/ F・ファラント(ドイツ) vs. J・マレコヴァ(チェコ)/ スブルシナ
■関連ニュース
・ズベレフ復帰「本当に嬉しい」・ズベレフ欠場「歩けない」・ズベレフ復帰「とても楽しみ」■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング