ポーランドテニス協会(PZT)は24日、会長であるミロスラフ・スクルジプジンスキー氏が辞任したことを明らかにした。
協会は声明文で「2022年11月24日に開催されたPZTの会議において、ミロスラフ・スクルジプジンスキー氏は、PZT会長の職を辞任する旨の声明を提出しました。彼の辞任は全会一致で受理されました。また、本日の経営会議では現行のPZT規約に基づき、会長の辞任による欠員を考慮し、新たな会長の選任を無記名投票で行うことを採択しました。新会長は、これまで副会長を務めていたダリウス・ウカシェフスキ氏です」と述べた。
ポーランド国内では以前から、テニス協会会長であったスクルジプジンスキー氏が指導していた女性選手に肉体的、精神的暴行を行ったことが報道され波紋が広がっていた。これに対し、女子テニスで世界ランク1位の
I・シフィオンテク(ポーランド)と男子テニスで同10位の
H・フルカチュ(ポーランド)は23日、SNSで暴力を非難し、その被害者への支援を表明する声明を発表していた。
シフィオンテクは「私はスポーツ、テニス、あらゆる分野、日常生活における暴力に反対している。だから、ポーランドテニス協会の会長に関する記事は深刻な問題だと考えている」とつづり、フルカチュは「ポーランドテニス協会の会長の件に関する報道について、彼らが適切な対応をすることを望む。僕は虐待の被害者全員と共に立ち向かう」と投稿していた。
ポーランドテニス協会の出した声明文の最後では「ポーランドテニス協会の経営委員会は、最近のメディア報道について、当初から深い懸念を表明している。我々は、できるだけ早くこの問題を明らかにすることを望んでますし、そのためにあらゆる手段を講じるつもりです」としている。
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