男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は6日、シングルス決勝が行われ、第6シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は世界ランク18位で19歳のH・ルーネに6-3,3-6,5-7の逆転フルセットで敗れ、2連覇と7度目の大会制覇とはならなかった。試合後には同じく19歳で同1位の
C・アルカラス(スペイン)とルーネを比較し、フィジカル面での共通点を指摘した。
決勝戦では第1セットを取り先行したジョコビッチだったが、第2セットではワンチャンスを決められセットカウント1-1に追いつかれると、ファイナルセットでも2度のブレークポイントを2度とも決められるなどルーネの決定力に屈し、2時間33分で敗れた。
ルーネに関し「彼(ルーネ)は最後のショットまで精神的に落ち着いていた。若い選手がこのようなビッグマッチで冷静さと成熟さを見せることは、とても印象的なことなんだ」と評した35歳のジョコビッチ。試合後の会見では、今年5月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)準決勝で対戦し、フルセットで敗れたアルカラスとルーネを比較した。
アルカラスとルーネはともに2003年生まれの19歳。誕生日も約1週間違いと今後ライバルとして注目される関係だ。
ジョコビッチは「フィジカルの強さで彼らは似ている。2人とも体力があると思う。彼らはとてもハードなトレーニングをしているし、熱心な選手だ。2人ともディフェンスが非常にうまい。ルーネの方がバックハンドが上手いかな。アルカラスはフォアハンドが上手い。でも、2人とも、他のショットほど良くないかもしれないショットを常に改良しているんだ」とコメント。
「"他のショットほど良くない"と言ったのは、それが大きな違いではないという意味だよ。ルーネのフォアハンドも、アルカラスのバックハンドも素晴らしいレベルにあるなかでのことだ」
「彼らは19歳としては非常に完成された選手。また、コート上の彼らのエネルギーは自分自身を鼓舞し、モチベーションを高め、良い結果を出そうとするもので、精神的にも安定しているのが印象的だね」
優勝したルーネは「ATPマスターズ1000」で初のタイトルを獲得。7日付の世界ランキングでは自己最高の10位を記録している。
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