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ナダル 史上最多21度目GS制覇

ラファエル・ナダル
優勝を果たしたナダル
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は30日、男子シングルス決勝が行われ、第6シードのR・ナダル(スペイン)が第2シードのD・メドベージェフを2-6,6-7 (5-7),6-4,6-4,7-5の逆転フルセットで破って2009年以来13年ぶり2度目の優勝を果たすとともに、史上最多となる四大大会21勝目を飾った。

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決勝戦、互いに高い集中力を持ってサービスゲームのキープが続くなか、第5ゲームでロングラリーなどを落としたナダルは1ポイントも取れずにブレークを許す。直後の第6ゲームでは強烈なフォアハンドウィナーを決めるも守り切られると、第7ゲームでもポイントを取れず再びブレークされる。結果的に第4ゲームから5ゲームを連取され、42分で第1セットを落とした。

第2セット、第4ゲームでナダルは40本のラリー戦をものにしブレークチャンスを握ると、最後はメドベージェフのショットがアウトになりこの試合初のブレークに成功する。第7ゲームでブレークバックを許すも、第8ゲームでは絶妙なドロップショットを放ち再びブレーク。ゲームカウント5-3とリードして迎えた第9ゲームだったが、スマッシュミスなどもあり再び追いつかれてしまう。

セット終了後に両者トイレットブレイクを取得し仕切り直しとなった第3セットの第6ゲーム、ナダルはミスを重ねるとメドベージェフにジャンピングバックハンドのダウンザラインを決められ0-40とブレークチャンスを与える。しかしその後追いつくと、最後はメドベージェフのショットがアウトになりキープした。すると迎えた第9ゲームではナダルのパッシングショットが決まりブレークに成功。セットカウント1-2と反撃を開始する。

第4セット、ナダルは第3ゲームで先行すると最後はメドベージェフのダブルフォルトにより先にブレーク。このゲーム間でメドベージェフは太もものマッサージを受けた。直後の第4ゲームではブレークバックを許すも、第5ゲームではネット前の攻防を制し再びブレーク。セットカウント0-2から2-2に追いついた。

勝負が決まるファイナルセット、互いにサービスゲームのキープが続くなか、第5ゲームでフォアハンドのダウンザラインを放ち先にブレーク。その後も幾度となくピンチを迎えるとサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームでブレークバックを許す。それでも集中力を切らさなかったナダル第11ゲームでブレーク。そのリードを守り切り、今大会最長となる5時間24分の死闘を制した。

35歳のナダルはN・ジョコビッチ(セルビア)R・フェデラー(スイス)と並び四大大会優勝回数が20となっていたが、今回の制覇で単独史上最多の21度目の優勝となった。さらに、すべてのグランドスラムを2度ずつ制するダブルグランドスラムも達成した。

一方、敗れたメドベージェフは昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)に続き四大大会2大会連続優勝がかかっていたが、あと一歩のところで敗れることとなった。

また、メドベージェフは1968年のオープン化以降 男子では初となる四大大会初優勝から2大会続けての制覇もかかっていたものの、こちらも達成することはできなかった。

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