新デザイン案が議論を白熱させる
~デザイン会議 with CLUB REGNA #03~
企画提供:ヨネックス株式会社
ヨネックス株式会社が最高の素材と技術を惜しみなく注ぎ込んだことで話題となったテニスラケット「REGNA」。初代、2代目と黒を基調とした高級感溢れるデザインはシンボルカラーとも言え、まさに「大人のテニスラケット」という言葉がぴったりである。2代目REGNAの新デザインをCLUB REGNAの中から選出された一般ユーザー(推進メンバー)が決めるというこの企画。今回は2回目のオンライン会議を取材した。
第1回会議ではA~Dの4つのコンセプトからDの方向性が不採用となり、A、B、Cの3つのコンセプトが決定した。
今回の会議では3つのコンセプトに沿った複数のデザインパターンが用意され、その中からサンプル作製するデザインを決定する。
今回と同じくオンラインで行われた第1回会議では、推進メンバーから黒基調で作りたいという意見が多かった。この企画を耳にした際、一般のユーザーが考える新デザインということで、大胆なイメージ変更があると想定してしまったが、そもそも彼らはその黒基調のシックなデザインを好んで、これまでのREGNAを購入してきたCLUB REGNAの会員なのだから、当然と言えば当然のことだ。
初代&2代目モデル
会議の冒頭、複数のデザインパターンが一般ユーザーに披露された。
ヨネックスが提示したデザインパターンは、一見これまでのREGNAとは大きな変化がないものが多いように見えるが、黒基調の中にもグラデーションやフレームの内側に鮮やかなカラーを使用するなどのデザインもあり、これまでと一味違ったデザインにしたいというヨネックス開発者の意思が感じられる。
ヨネックスが提示したデザイン案 ※一部を抜粋
複数のデザインパターンを確認した後、推進メンバーからどのデザインが良いか意見が述べられた。
客観的に見て第1回会議では推進メンバーから述べられる意見がほぼ全員一致しており、今回も黒を基調としたAのコンセプトに多くの支持が集まると予想していた。
しかし、デザインパターンを目にした推進メンバーの心境に少し変化が生まれていた。
黒基調でAのコンセプトが人気の中、『シンプルなのは遊び心が足りない』『色を入れてみると意外とカッコいい』という第1回会議にはなかった意見が出はじめる。
オンラインミーティングの様子
青く発光した文字を取り入れたB案中にあるようなデザインに対しては、『青のさし色がカッコいい』という意見の一方で、『さし色は良いがちょっとやりすぎ』という反対意見もあり、推進メンバー同士の討論が繰り広げられメーカーが求めていた会議に近づきつつあるように思えた。
アシンメトリーやグラデーションを取り入れて変化を生もうとする意見、そしてそれに反対する意見。ヨネックスからは、カラーの変更や他のデザインパターンとの混合など、できるだけ全員の意見を取り入れたいという思いが感じられる提案があった。
第1回オンラインミーティングを終えた後、推進メンバーが黒基調一択というような意見が保守的に感じ、少し物足りなく感じていた。しかし、デザインパターンを前にした今回は推進メンバーの心境に変化が生まれ、意見は分かれてはいるものの、新デザインに対しての熱量が増している。
次回の第3回会議は、オンラインではなく一堂に会し、今回の会議内容を集約して作製されるサンプルラケットを元に議論が行われる。
実際にサンプルを手に取って話せば更なる意見が飛び交う事となるだろう。
熱を帯びた意見をまとめ上げた先にはどのようなデザインが生まれるのだろうか。
至高の一振りを求めて物語は続く。
>>REGNA tennis365特設ページはこちら 今回の意見を基に開発担当者がサンプルラケットを作成する