3月に行われたマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)で、32歳11カ月にしてグランドスラムに次ぐグレードのマスターズ初優勝を飾った
J・イズナー(アメリカ)が、その活躍を生み出した秘密を明かした。
男子プロテニス協会のATPが公式サイトに記事を掲載している。
208cmの長身から繰り出すサービスが武器のイズナーは、12年に及ぶプロテニス人生で何度かけがに泣かされていたが、2012年からカイロプラクターであるクリント・コーディアル氏をチームの一員に招き、2012年からツアーを共に転戦して体のケアを受けてきた。
イズナーは今週エントリーしているフェイズ・サロフィム&Co.米男子クレーコート選手権(アメリカ/ヒューストン、クレー、ATP250)で行われた会見でコーディアル氏から受けた恩恵を語っていた。
「自分自身が決断して資金を投資する中でコーディアルを雇ったことは最も賢いものだった。彼と共に戦うこと。そしてその投資が体に与えた影響。なぜなら、健康でなければコートにも立てず、テニスもできず、したいこともできないから」
イズナー自身はかなりの努力家で、ダラスの自宅へ帰ってからも、大会会場でも、コーディアル氏がいない所でもケアやトレーニングを惜しまなかった。
「また食事の摂り方や自分自身のケアの仕方などにもかなり熱心に取り組んでいる。ウェイト・トレーニングも大きな部分を占めている。特に下半身強化という意味で肉体の強さを維持するために行っている」
そんな努力が実を結んだ。マイアミ・オープン後に発表になった世界ランクでは、自己最高位に並ぶ世界ランク9位へ浮上。
フェイズ・サロフィム&Co.米男子クレーコート選手権には第1シードで出場するイズナーは、2013年に同大会で優勝を果たしていた。その前年は準優勝だったが、翌週発表の世界ランクで自己最高位となる世界ランク9位を初めて記録していた。
クレーコートといえば、スペイン勢や南米人選手が足をスライドさせながら活躍しているイメージがあり、イズナーのような長身選手が苦手とする印象があるが、イズナー自身はその時のコンディション次第だと言う。
「暖かい日は、クレーコートは少し早くなり、同時にボールは高く跳ねる。そんな状態は自分にとって完璧なコンディション。武器のサービスを活かすには早いコートが望まれるが、それ以外の自分のプレーでは高く弾むコートが望まれる。クレーコートでは、プレーするほど居心地が良くなるものでもある」
「このクレーコート・シーズンをとても楽しみにしている。こうしてヒューストンでシーズンを始め、その後にしばらくの休養を取る。それは体をメンテナンスするために必要なことだと思っている。そして、その後に迎えるクレーコートでの大会へ向けて肉体的にも精神的にも万全な状態にする必要がある」
イズナーの成功の影には(カイロプラクターの)コーディアル氏以外の要因もある。イズナーは昨年12月にデザイナーのマディソン・マッキンリーと結婚し、プライベートも充実している。
「テニス以外でもっと重要なことがたくさんある。テニスはこれまでの11年間にわたり本当に貴重な経験を与えてくれたもの。そして生活のためにテニスをしている。そのことはとてもラッキーだと感じているが、一方で人生で最も大切なものであるわけではない」
加えてソウルサイクルというフィットネス・トレーニングも成功の要因の1つと言える。イズナーは、週に4・5回通うほど気に入っているという。
「体調を整える上で、体重管理は大切なものだと思っている。そしてそれを自転車でするのが好き。クラスの最後には、汗でびっしょりになり、疲れ果てている。最高のエクササイズだ」
米男子クレーコート選手権をWOWOWメンバーズオンデマンドにて無料配信予定。
【配信予定】
2018年4月13日(金)~4月16日(月)
■詳細・配信スケジュールはこちら>
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