男子プロテニス協会のATPは14日、公式サイトで2017年の大逆転勝利ベスト5を発表した。
【第2位:ロジャーズ・カップ2回戦 モンフィス vs 錦織】この試合、
G・モンフィス(フランス)は重要なポイントでミラクルショットを決めた。
第1セットを先取した
錦織圭は第2セットでゲームカウント5-2、ファイナルセットもゲームカウント5-3とリードし、試合を通してサービング・フォー・マッチを3度迎えた。しかし、モンフィスの驚異的な粘りに屈した。
ファイナルセットのタイブレークでは、錦織に6-3とマッチポイントを握られたモンフィスだったが、そこからバックハンド・フォアハンドのダウン・ザ・ラインを決めると、最初のマッチポイントでもフォアハンドのウィナーで放ち、6-7 (4-7), 7-5, 7-6 (8-6)で勝利を手にした。
この対戦まで錦織の3戦全勝だったが、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)準々決勝では逆にモンフィスがファイナルセットのタイブレークを6-2とリードしてからの逆転負けだった。
【第1位:ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権男子準々決勝 マレー vs コールシュライバー】P・コールシュライバー(ドイツ)は、この試合に勝つとキャリア通算400勝達成となるはずだった。
しかし、
A・マレー(イギリス)は第2セットのタイブレークで7本握られたマッチポイントを切り抜ける粘り強さを見せた。そのタイブレークだけで31分を要し、勝敗の行方はファイナルセットへ。
その後、勢いに乗ったマレーは勝利目前だったコールシュライバーから流れを引き寄せ、6-7 (4-7), 7-6 (20-18), 6-1でコールシュライバーを倒した。
38ポイントを要したタイブレークは、テニス史上最長タイ記録だった。
この試合は今シーズン2番目に多くのマッチポイントをしのいだ試合となった。
1位はBB&Tアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)1回戦で、
M・ジャジーリ(チュニジア)が
R・オペルカ(アメリカ)を5-7, 7-6 (16-14), 6-1で下した時の8本のマッチポイントをしのいだものだった。
その後、マレーは準決勝で
L・プイユ(フランス)、決勝で
F・ベルダスコ(スペイン)を下し今季初で唯一の優勝を飾った。以降は、7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)準々決勝敗退を最後に、けがの治療のため2017年シーズンを終了させた。
■関連ニュース■
・錦織 12時間32分45秒で8位・錦織vsモンフィスが3位に・1位はフェデラー116位に敗戦