男子プロテニス協会のATPは1日、練習拠点のスイス/ジュネーブで会見を行った世界ランク9位の
S・ワウリンカ(スイス)が復帰への思いを語ったと報じた。
2018年1月に行われる全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で復帰を目指すワウリンカは、1日にジュネーブ・カントリー・クラブで以下を述べた。
「これまでの5カ月は、人生で最も難しい時間だった。今現在は肉体的もテニス的も100パーセントの状態ではない。日々改善するように練習へ励んでいる。正しい方向に進んでいて、それには満足している」
32歳のワウリンカは今季、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)とBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で準優勝を飾り、全豪オープン4強入り。5月のバンク・エリック・ストゥルザ・ジュネーヴ・オープン(スイス/ジュネーブ、レッドクレー、ATP250)ではキャリア通算16勝目をあげた。
7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では膝の負傷が影響して初戦敗退。その後はシーズン終了と手術の決断を下した。
「最初の手術は内視鏡によるもので、膝の状態がどうなっているかを診た。2度目の手術は損傷した軟骨を矯正。とても難しく厳しいもので、大きな手術だった。8週間は松葉杖が必要で、筋肉量もかなり落ちてしまった」
そんな状態のワウリンカは来年の全豪オープン出場を目標としている。その目標へ向けて長年のフィットネス・トレーナーであるP・パガニーニとともにトレーニングへ励んでいる。パガニーニは、2017年に世界ランク2位で終えた
R・フェデラー(スイス)のトレーナーも務めている。
ワウリンカはこれまでコーチを務めていた
M・ノーマン(スウェーデン)との関係を終了。現在はY・ファッテベールの指導を受けているが、新しいコーチも探している。
「失ってしまったものを取り返すために、まだ何週間も必要。パガニーニが側にいてくれるのは、とてもラッキー。彼(パガニーニ)がいなければ、ここまで続けられなかったかもしれない。自分の中身まで知っていて、今の自分に何が必要かを知っている人間が本当に必要だった」
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