男子プロテニス協会のATPは27日に公式サイトで、2017年のライバル関係特集として
R・フェデラー(スイス)と
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)の2人を取り上げた。
両者は今シーズンだけでも4度顔を合わせ、フェデラーが3度の勝利を飾った。唯一デル=ポトロが勝利したのは全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準々決勝だった。
2013年終盤からデル=ポトロの度重なる手首のけがにより両者の対戦は途絶えていたが、約3年半ぶりに激突したのが今年のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)3回戦だった。
その試合でフェデラーは5本のブレークポイントをしのぎ、6-3, 6-4のストレートでデル=ポトロを退けた。その後もフェデラーは同大会で接戦を制して勝ち上がり、決勝戦では
R・ナダル(スペイン)をストレートで下して優勝した。
マイアミ・オープンを終えた時点でフェデラーは、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ATP1000)のビッグ・トーナメント3つで頂点に立った。これは2006年以来自身2度目のことだった。
好調な成績を残していたフェデラーとデル=ポトロの全米オープン準々決勝は、大半がフェデラーの勝利を予想。全米オープンまでフェデラーの今季の成績が40勝3敗、全豪オープン、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を制する強さを見せていたことが要因だった。
対するデル=ポトロは全米オープン4回戦で
D・ティーム(オーストリア)に勝利したが、万全な状態ではなかった。
準々決勝でフェデラーがデル=ポトロに勝つと、準決勝ではナダルとの対戦が決まっていた。フェデラーとナダルはこれまで全米オープンでの対戦は1度もなく、両者の激突に期待が寄せられていた。
しかし、デル=ポトロはセンターコートで最高のプレーを見せた。強力なファアハンドを武器に、フェデラーを7-5, 3-6, 7-6 (8-6), 6-4で破った。
その後、上海ロレックス・マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)準決勝とスイス・インドア・バーゼル(スイス/バーゼル、室内ハード、ATP500)決勝ではフェデラーがデル=ポトロに勝利。対戦成績はフェデラーの18勝6敗となった。
デル=ポトロは、ロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)準々決勝で
J・イズナー(アメリカ)に敗れた時点で、Nitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)出場の夢は途絶えた。
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