テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は4日、女子シングルス4回戦が行われ、世界ランク418位で予選勝者の
K・カネピ(エストニア)が世界ランク38位の
D・カサキナ(ロシア)を6-4, 6-4のストレートで下し、7年ぶりのベスト8進出を果たした。
>>カレノ=ブスタvsシュワルツマン 1ポイント速報<<>>クエリーvsアンダーソン 1ポイント速報<<>>全米OP対戦表<<「想像もしていなかった。予選を勝ち上がって自分のテニスで本戦でどこまでやれるかと願っていた。数ヵ月前の自分と比べると今いる自分が信じられない。」
この日、34本のウィナーを奪ったカネピは、6度のブレークに成功して1時間27分で勝利を手にした。
32歳のカネピは、2000年にプロ転向後これまでツアーで4度の優勝を飾っており、2012年には世界ランキングで自己最高の15位を記録した。しかし、以降は病気や怪我に苦しみ、一時は引退の危機に追い込まれた。
「犬と散歩したり、読書をしたり。何がやりたいのか考えていた」と療養当時を振り返ったカネピは「(引退するかどうかは)正直分からなかった。いつ止めるかなどの時期は決めていなかった。ただ普通の生活を送ってそれをエンジョイしようとしていた。それから徐々に何がやりたいか分かるようになった」と明かした。
「12月に円盤投げの選手と一緒にトレーニングを始めた。数ヵ月後には足の状態がかなり良くなっていた。もう痛みがなくなっていた。治療のトレーニングはもう終わったと感じた。それで、じゃあまたテニスをやってみようと。」
今大会には、怪我などでツアーを離れた選手への救済措置であるプロテクトランキングを使用して予選に出場。予選を突破すると、
大坂なおみらを破って7年ぶりに準々決勝進出を決めた。
準々決勝で対戦する
M・キーズ(アメリカ)については「彼女よりミスを減らす必要がある。なぜなら、お互い攻撃的な選手だから。キーズはとても攻撃的なプレーをする選手で、とても強くボールを打ってくる。早くポイントを取ろうとしてくる」と警戒。
続けて、今大会については「ニューヨークにいるのはいつも大好きだった。この街の雰囲気が好き。ここにいるのが好き。気候も好き。ここのコートは自分のテニスにとても合っていると思う」と話した。
■関連ニュース■
・快進撃の18歳「人生変わった」・シャラポワ 敗退も最高の経験・フェデラー「興奮している」