テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は3日、男子シングルス4回戦が行われ、第12シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)にストレートで敗れた世界ランク69位で18歳の
D・シャポバロフ(カナダ)は試合後の会見で「あの雰囲気と試合、そしてここまでの2週間に関わっていられたことにとても喜びを感じていた。また人生が変わる大会になっているし、第一に観客に感謝したかった。観客の応援がなかったらここまでこれなかったかもしれない」とコメントした。
>>ナダルvsドルゴポロフ 1ポイント速報<<>>フェデラーvsコールシュライバー 1ポイント速報<<>>全米OP対戦表<<シャポバロフは今大会、予選3試合を勝ち抜いて初の本戦入り。1回戦で
D・メドヴェデフ(ロシア)、2回戦で第8シードの
JW・ツォンガ(フランス)、3回戦で
K・エドモンド(英国)を破る快進撃で四大大会初のベスト16に進出。
カレノ=ブスタとの4回戦では54本のウィナーを決めたが、全セットでタイブレークをものにすることが出来ず、6-7 (2-7), 6-7 (4-7), 6-7 (3-7)のストレートで敗れた。試合時間は2時間54分。
約3時間の激闘を振り返ったシャポバロフは「多くのチャンスがあった。これまでの試合ほどは良いプレーが出来てはいなかったが、それがテニスだし、そうなることもある。彼は良いテニスをしていたし、大切なポイントでも精神的に崩れなかった。タイブレークでは自分より良いプレーをしていた。」
「第1セットも第3セットも自分がリードしていてチャンスがあった。そのリードを維持出来なかったのはとても残念。それでも学ぶことがたくさんある。またここへ戻って来てもっと上へ勝ち上がりたい」と話した。
シャポバロフは、8月中旬のロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)で
R・ナダル(スペイン)らを次々と破る快進撃で、四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」初の4強入り。そして、今大会では四大大会初のベスト16に進出を果たした。
ブレークスルーを続けているシャポバロフは「まだやらなければならないことはたくさんあるのは確か。今は信じられないようなテニスをしているが、毎週出来るわけではない。ラッキーだったし、良いテニスが出来ていた。」
「厳しい大会もあるはずだが、それへの準備も出来ている。まず第一に健康を維持出来ているし、第二に将来またこうして勝ち上がれるように、常に向上するように努めている。いつかはきっとトロフィーを掲げたい」と今後の意気込みを語った。
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