女子テニスで元世界ランク31位で2009年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ベスト8進出を果たした
M・ウダン(アメリカ)が18日、自身の公式ツイッターで現役引退を発表した。
25歳のウダンは、2012年のAEGONクラシック(イギリス/バーミンガム、芝、WTAプレミア)で予選から出場し、決勝で元世界ランク1位の
J・ヤンコビッチ(セルビア)をストレートで破りツアー初優勝。
2011年の全米オープンでは
J・ソック(アメリカ)とペアで挑んだミックスダブルスで四大大会初タイトルを獲得した。
アメリカの新星と期待されていたウダンだったが、近年は怪我や病気が相次いで度々ツアー離脱を余儀なくされ、2014年には心臓の手術を受けていた。
ツイッターへ綴られた文は以下の通り。
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皆さんへお伝えしたいことがあります。
私がテニスを始めたのは7歳の時でした。そして、9歳の時にプロテニス選手になりたいという想いがあるのを知りました。どれほどの努力と犠牲が必要かなどとは全く知らないでいましたが、本当にそれを望み、その目標を達成するために全てを注ぎました。夢は全米オープンのような世界で一番好きな大会でプロとしてプレーすることでした。
2008年にプロになってからこれまでの9年間は、その夢だったプロとしての生活を送ることが出来たのは本当にラッキーでした。残念ながら2012年の終わり頃から、数々の健康問題と怪我に苦しめられてしまい、しばらくツアー離脱を余儀なくされながらも復帰へ向けて努力をしていましたが、また新たな問題が発生してしまったのです。
これまでの5年ほどは、肉体的にも精神的にもかなりの負担を背負わされました。ベストな状態で世界で戦うには万全の状態で臨まなければなりません。肉体的にも精神的にも100パーセントでなければとても難しいのです。
たくさん考えた結果、プロテニス選手から引退するという難しい決断を下しました。
テニスは本当に多くのことを与えてくれて、非常に感謝しています。望んでいたようなプロテニス人生ではありませんでしたが、人生というものは計画したようにはいかないものです。友達、家族、コーチ、トレーナー、理学療法師、スポンサーそして私のエージェントに対しては、これまで共に努力を続けてくれたことにこれからも感謝の気持ちで一杯です。
競技を必ず恋しく思うでしょうが、テニス人生が私に与えてくれた数多くの素晴らしい思い出を忘れることはないでしょう。これまでのテニス人生を通して、どれほど心を込めて戦ってきたかということには、とても誇りに思っています。
テニスからもらった沢山の素晴らしい思い出は、今後一生忘れないでしょう。アメリカ代表としてフェドカップで戦ったこと、全米オープンでのベスト8進出、グランドスラムでのミックスダブルス優勝、芝の大会でのWTAツアー優勝。
テニスというスポーツに7歳の時に恋に落ちてから、心の中では常に特別な存在でした。それほど大好きなテニスから去ることはとても悲しい気持ちです。
でも、これからの将来がどんなものになるかということに対してはとても前向きな気持ちです。最後に、テニス人生をずっとそばで支えてくれた全てのファンの方々へありがとうと言いたいと思います。これまでのサポートには本当に感謝しています。今後についても皆さんには常にお伝えしていきます。
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