男子テニスで世界ランク4位の
N・ジョコビッチ(セルビア)は26日に自身のフェイスブックで、右肘の負傷により長期休養を発表。今年は2010年以来7年ぶりとなる四大大会無冠のシーズンとなった。
「大きな決断を下した。2017年の残りの大会には出ない。前向きに捉えていこうと思う。人生に起こることには全て理由があるはず。休養の時間を家族のため、自分の回復のために使う。数カ月はラケットなしの生活になる。今後、数年間プレーを続けるための基盤を作るいい機会」
これまで圧倒的な強さを見せていたジョコビッチだが、今年は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)2回戦で姿を消すと、2連覇を狙った全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は準々決勝でストレート負け。
AEGON国際(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)では今季2勝目をあげたが、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は準々決勝で右肘の痛みにより途中棄権した。
四大大会で12度優勝している元世界ランク1位のジョコビッチは、8月28日からの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を含む2017年の全大会欠場を発表。2005年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)からの四大大会連続出場は51でストップした。
30歳のジョコビッチと同じように、怪我に苦しんだ35歳の
R・フェデラー(スイス)は、今年怪我から復帰して全豪オープンとウィンブルドンを制すなど完全復活を遂げた。
ウィンブルドンの会見でフェデラーは「30歳を過ぎたら、どれほどテニスをしてきたか、どれほどの休養を身体に与えたか、どれほどの練習を重ねたか・やり過ぎたか・足りなかったかと考える必要がある。常に全体を考えなければならない。自分はそれがうまくいっている。誰にでも当てはまるとは言えない。でも、時には身体も心も休養が必要」とコメントしていた。
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