賭け事の監視官や賭博組織を通してテニスの不正行為を調査する機関であるテニス・インテグリティ・ユニット(TIU)は19日、2017年4月から6月までの期間で疑わしいとされる試合は53試合だったと発表した。73試合だった2016年の同期間と比べると減少傾向にある。
その疑わしい試合とされる53試合の内訳は以下の通り。
グランドスラム:4
ATPツアー:3
WTAツアー:1
ATPチャレンジャー:20
ITF男子フューチャーズ:20
ITF女子サーキット:5
ホップマン、デビス、フェドカップ:0
このデータによると、大多数(53試合中40試合)は下部大会のATPチャレンジャーやITFフューチャーズで報告されている。グランドスラムでは、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で1試合、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で3試合(2試合は予選)の4試合が報告されている。これらの試合は、以下に記すTIUの警告ポリシーのもと、調査し見直される。
4月から6月にかけて、31,281試合がプロとして行われ、そのうち53試合に警告が出されたということは、全体の0,169パーセントにあたる。
2017年は1月から累積すると6カ月で83試合。これは2016年の121試合に比べると減少している。
【TIUポリシー】
全ての警告は、何か不適切なことが起きた可能性を示すものとして追跡調査される。
八百長以外にも不可思議な賭けのパターンが存在する理由がいくつか考えられる。間違った賭け、選手の健康状態や疲労など詳しい情報からの賭け、試合状況や選手個人の状況など。
警告を分析して八百長などの不正を示唆する場合、TIUは秘密裏に調査を行う。
次回の報告は、2017年10月初旬に発表される。
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