テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は8日、男子ダブルス2回戦が行われ、昨年覇者を破る金星をあげて四大大会初のベスト16進出を果たした
M・ウィリス(英国)/ J・クラーク(英国)組が試合後の会見で「正直、言葉にならない」と喜びを露わにした。
>>ウィンブルドン対戦表<<ワイルドカードで今大会へ出場となったウィリス/ クラーク組はこの日、第2シードの
PH・エルベール(フランス)/
N・マウー(フランス)組と対戦。フルセットまでもつれ込む激闘の末、3-6, 6-1, 7-6 (7-3), 5-7, 6-3で破る金星をあげた。
「何て説明したら良いか分からない。最高のプレーをした。観客も応援してくれた。本当に素晴らしかった」
昨年のウィンブルドンで大きな話題となったウィリス。テニスクラブのコーチを務めていた選手が世界ランク770位台から本戦入りを果たし、2回戦で
R・フェデラー(スイス)とセンターコートで対戦するという「シンデレラ・ストーリー」は多くのファンから注目を浴びた。
今年のシングルスは予選決勝で敗れたが、ダブルスでは昨年のような快進撃を見せ、テニスファンを魅了している。
エルベール/ マウー組との対戦に「きっと負けると」思っていたウィリス。しかし、続けて「でも接戦に持ち込めるとも思っていた。ちゃんとサービスをキープできたら、何が起きてもおかしくはない。いくつかリスクを犯したがそれが上手くいった。本当に良いプレーだった」と振り返った。
また、この日も多くの観客がウィリスの試合を見ようと駆けつけ、終始大きな歓声が送られていた。
声援は力になったかとの質問に「セカンドサービスを打つ時は妨げになったかも(笑)彼らは応援してくれたし、後押ししてくれた。本当に素晴らしかった。本当に最高だった」と、感謝の想いを語っていた。
クラークの妹がウィリスに兄とダブルスを組まないかとメッセージを送ったことで始まったウィリス/ クラーク組。3回戦では、第16シードの
O・マラチ(オーストリア)/
M・パビッチ(クロアチア)組と対戦する。
「1試合1試合戦っていきたい。これまであまりダブルスをしていないけど、明らかにとても良いと思う。優勝できるなどとは言えない。1ポイント1ポイントを戦うだけ」
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