男子テニスのアンタルヤ・オープン(トルコ/アンタルヤ、芝、ATP250)は30日、シングルス準決勝が行われ、世界ランク66位の
杉田祐一は元世界ランク8位の
M・バグダティス(キプロス)と対戦し、6-3, 6-7 (7-9), 4-1とリードした時点でバグダティスの途中棄権により、思わぬ形でツアー初の決勝進出を果たした。
>>ウィンブルドン賞金一覧<<>>ウィンブルドン歴代優勝者<<この日、杉田は元世界ランク8位まで上り詰めたバグダティス相手に1度もブレークを許さず第1セットを先取。しかし、続く第2セットではバグダティスの強烈なサービスに苦戦し、両者サービスキープのままタイブレークへ突入する。
先にミニブレークを許した杉田は粘りを見せるも、最後はポイントを連取されてセットカウント1-1となる。
ファイナルセットでは、第2ゲームで早くもブレークに成功にた杉田。
しかし、第6ゲームの40-40でバグダティスがコートへ倒れ込み、暑さから立ち上がることが出来ずにそのままメディカルタイムアウトを要求。その後プレー続行は不可能と判断し、途中棄権となった。
28歳の杉田は今大会、1回戦で予選勝者の
M・エブデン(オーストラリア)に勝利し、2回戦で第4シードの
D・フェレール(スペイン)を接戦の末に撃破。準々決勝ではラッキールーザーのD・アルトマイヤー(ドイツ)を下して準決勝へ駒を進めていた。
今年4月のバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)で
錦織圭の欠場によりラッキールーザーで本戦へ出場した杉田は、このチャンスを活かして
R・ガスケ(フランス)ら格上を破る快進撃を見せ、ATP500で初のベスト8進出を果たしていた。
日本人男子では、
松岡修造が1992年の韓国オープン(韓国/ソウル、ハード)で初のツアー優勝。その後、錦織が2008年にデルレイ・ビーチ・オープン(アメリカ/デルレイ・ビーチ、ハード、ATP250)で史上2人目の優勝を果たした。
日本男子史上3人目のツアー優勝をかけ、決勝では世界ランク62位のA・マンナリノと同102位の
A・セッピ(イタリア)の勝者と対戦する。
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