テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、歴代最多10度目の優勝へ向け初戦突破を果たした第4シードの
R・ナダル(スペイン)は、試合後の会見で「1つ言いたい。この大会では9度の優勝を飾った。でも毎年戻って来ると、信じられないほど緊張もしている」と胸中を告白した。
>>錦織vsコキナキス1ポイント速報<<>>錦織ら全仏OP対戦表<<歴代最多9度の全仏オープンを制覇しているナダルは重圧を感じる中、この日、世界ランク45位の
B・ペール(フランス)を6-1, 6-4, 6-1のストレートで下した。
「初戦の勝利は、いつもハッピー。1回戦にしては、簡単な相手ではなかった。尊敬の気持ちを持ってコートへ向かった」
今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)決勝で
R・フェデラー(スイス)との黄金対決に敗れるも、シーズン序盤で好スタートを切ったナダルは「(全豪オープンの優勝は)何の予想もしていなかった。ただ自分がしなければいけないことをしているだけ」と述べた。
「これまでのテニス人生と変わらず、正しいと思ったことをしようとしているだけ。時にはそれが上手くいくし、上手くいかない時もある。それがテニス人生で、スポーツというもの」
「良い瞬間も悪い瞬間も受け入れる準備が必要。良くても悪くても、それでも人生は続いていく。大切なことは、それをしっかり理解して、自分が信じることを続けること。どの大会も新たな大会だから、また新たなチャンスが訪れる」
今年のクレーシーズンでは3大会連続で優勝し、今大会の優勝候補に名を連ねているナダルは「シーズンが始まってから幸いなことに、多くの試合で勝利した。とても嬉しく感じているし、満足もしている。なぜなら、激しい練習を積んできたから」とコメント。
「全力を尽くそうとしている。それは練習でも試合でも、これまで自分がしてきたこと。ベストを尽くして、どんな結果が出るかはやってみないと分からない。特に何かを信じているわけではない。ただベストを尽くすまで」
世界ランク46位の
R・ハーセ(オランダ)との2回戦については「今日より良いサービスを打つ必要がある。(ハーセは)とても危険な選手で、強いショットを打ってくる。リターンが難しくなるだろうから、自分のサービスに集中する。そして、安定したプレーを心掛けて、厳しい試合への準備をしっかりしなければならない」と警戒した。
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