男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は30日、シングルス決勝が行われ、第3シードの
R・ナダル(スペイン)が第4シードのD・ティエムに6-4, 6-1のストレートで勝利して2連覇と10度目の優勝を果たし、28日からの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)へ弾みをつけた。
>>バルセロナOP対戦表<<決勝戦、序盤は両者一進一退の攻防が続くも、クレーの戦い方を知り尽くすナダルが第10ゲームでティエムのサービスゲームをブレークし、第1セットを先取。
第2セットに入ると完全に主導権を握ったナダルは1度もブレークチャンスを与えない試合運びで23歳のティエムを圧倒。1時間30分で前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、 ATP1000)に続き今季2勝目、キャリア通算71勝目をあげた。
28日に開幕する全仏オープンで優勝を狙うナダル。これまでは2005-2008年の4連覇、2010-2014年の5連覇、計9度も頂点に立っており、今年は前人未到10度目の優勝を狙う。
今後はムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)、BNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)に出場し、全仏オープンへ向け最終調整に入る。
一方、完敗したティエムは、第1セットで互角の戦いを見せたが、今季好調のナダルに第2セットは圧倒された。準決勝では第1シードの王者
A・マレー(英国)を破って決勝へ進出していた。
また、今大会は日本勢でラッキールーザーの
杉田祐一が大活躍し、話題となった。日本の侍は元世界ランク5位の
T・ロブレド(スペイン)、第9シードの
R・ガスケ(フランス)、第7シードの
P・カレノ=ブスタ(スペイン)の実力者を次々と破る快進撃を見せた。
昨年準優勝を飾った
錦織圭は第2シードで出場予定だったが、右手首の負傷により欠場を余儀なくされた。
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