男子テニスツアーのハッサン2世グランプリ(モロッコ/マラケシュ、クレー、ATP250)は16日、シングルス決勝が行われ、20歳の
B・チョリッチ(クロアチア)が第3シードの
P・コールシュライバー(ドイツ)を5-7, 7-6 (7-3), 7-5の逆転で下し、ツアー初優勝を飾った。この結果、チョリッチは17日発表の世界ランキングで、30あげて49位に浮上した。
>>モンテカルロ対戦表<<この試合、タイブレークの末に第1セットを落としたチョリッチは、自身のサービスで迎えた第2セット第12ゲームで5本のマッチポイントを握られたが、これを死守。ファイナルセットでは6本のサービスエースを決め、2時間38分の接戦をものにした。
今大会は、1回戦で第7シードの
D・シュワルツマン(アルゼンチン)、2回戦でR・エル・アムラニ(モロッコ)、準々決勝で第2シードのA・ラモス=ヴィノラス、準決勝で
J・ヴェセリ(チェコ共和国)を破って決勝まで駒を進めていた。
ツアー大会の決勝に進出するのは、昨年のエアセル・チェンナイオープン(インド/チェンナイ、ハード、ATP250)、ハッサン2世グランプリに続いて今回が3度目だった。
20歳のチョリッチは、男子テニス界の次世代を担う選手として、
A・ズベレフ(ドイツ)や
N・キリオス(オーストラリア)らと共に「ネクスト・ジェネレーション」に選ばれている期待の若手選手。2013年にプロ転向を果たしてからここまで65勝をあげており、2015年7月には自己最高の世界ランク33位を記録した。
今季は、4大会で初戦敗退と苦しい戦いが続いていたが、3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000 )では3回戦進出を果たし、今季初のクレー大会に臨んでいた。
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