男子テニスツアーの下部大会である慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2017(日本/神奈川県、ハード、ATPチャレンジャー)は28日、前週の島津全日本室内テニス選手権大会(京都チャレンジャー)でチャレンジャー初優勝を飾った世界ランク186位の
内山靖崇を6-4, 1-6, 6-3のフルセットで破る金星をあげた
上杉海斗が、試合後のインタビューで「思い切ってやって勝てたことが嬉しいです」と喜びを語った。
2月の国別対抗戦デビスカップ ワールドグループ1回戦 日本対フランス(日本/東京、ハード)で内山と練習していた慶應義塾大学テニス部主将の上杉は「あの(高い)レベル(の選手)と試合をできるというのが楽しみで、ワクワクしていました」と挑戦者の気持ちで、この試合に臨んだ。
得意のストロークを軸に、ネットプレーなど積極な攻撃で第1セットを先取したが、続く第2セットを1ゲームしか奪うことができずにこのセットを落とし、試合の流れが傾くかと思われた。
しかし、ファイナルセットでは上杉が少ないチャンスをものにしてリードし、第9ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎えた。マッチポイントを握った際も「特に意識していなかったです。とにかく最後まで思い切ってやろうと思いました」と冷静さを失わなかった上杉が攻め切り、1時間44分の接戦をものにした。
ガッツポーズの上杉海斗
勝利した瞬間の気持ちについては「正直、実感はありませんでした。緊張がとれ、一気に力が抜けたというような感じです」と語った。
2回戦では、第6シードの
R・ベーメルマンス(ベルギー)と対戦する。ベーメルマンスは1回戦で世界ランク277位のL・ハリス(南アフリカ)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
また、上杉は同部副将の韓成民とペアを組み、ダブルスにも出場。27日の予選決勝でE・カルロフスキ(ロシア)/
関口周一組を5-7, 7-5, [10-6]の逆転で破り本戦に進出を果たし、1日のダブルス1回戦でJ・デ=ルール(ベルギー)/
L・サビル(オーストラリア)組と対戦する。
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