慶應義塾大学テニス部2年生の押野紗穂は今オフ、tennis365.netのインタビューに応じ、2016年シーズンを振り返った。
押野は、つくば国際大学東風高校(茨城)の出身。小柄ながらもパワーのあるストロークを武器に慶應義塾大学の主力として活躍している。2016年の全日本学生テニス選手権(インカレ)ではシングルスでベスト8入り、全日本学生室内テニス選手権大会(インカレ室内)では、本戦2回戦進出を果たした。
大学テニス2年目のシーズンを振り返り「悔しい思いをした1年だった」と反省から語り始めた押野。「ITFや学生大会以外の試合でも、プロの人に勝ったりして、今年やっと世界ランキングに入ることができた。そこは大きかったが、ファイナル(セットでの)負けがすごく多かったので、そこはメンタル面とか技術を上げていけば、ランキングも上げていけたり、もっと上の結果が出ると思う。目の前の1球に集中するということができれば来年に繋がると思った。悔しい年ではあったが、課題は明確になってきたと思う」と前向きなコメント。
今季1番記憶に残っている試合については、ゴーセンカップ・スウィングビーチ牧之原国際レディース オープンテニストーナメント(静岡/静波リゾート・スウィングビーチ 、砂入り人工芝)の本戦1回戦、M ・フレッチ(ポーランド)と挙げた。その理由については「ファーストセットをとって、セカンドセットも5-2でマッチポイントが5、6本あって、そこを取りきれなくて負けてしまった。自分のメンタル面の課題が大きく出てしまった試合」と振り返った。
今回、
上杉海斗、韓成民、江代純菜、押野にインタビューを行ったが、学生大会以外の対戦を挙げたのは押野ただ一人だった。
2017年は「チームとして、慶應で団体戦で日本一になるというのを達成したい。それには自分がチームを引っ張るという自覚と、エースになって、試合に出たら絶対1本取ってくるという存在になりたい」
「(2016年に世界ランキング入りして)予選に入ることができる(試合も増える)と思う。3月は女子の慶應チャレンジャーがあって、(開催が)ホームコートなので優勝するという気持ちを持ってタイトルを狙っていきたい。どんどんランキングをあげて学生大会の個人戦でも、飛びぬけられるような存在になりたい。メンタル面の課題と、自分から展開するということにもっと磨きをかけたい」と力強く話した。
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