男子テニスのATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)準決勝で世界ランク2位の
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ、2016年シーズンを終えた同5位の
錦織圭は、今季自己最多となる58勝をあげた。これは世界ランク1位の
A・マレー(英国)の78勝、ジョコビッチの65勝に次いで3番目に多い勝利数となる。
錦織は3年連続でATPワールドツアー・ファイナルズに出場。予選ラウンドロビンで
S・ワウリンカ(スイス)に勝利したものの、マレー、
M・チリッチ(クロアチア)に敗れて1勝2敗となったが、得失セット差で2年ぶりにベスト4進出。準決勝ではジョコビッチに1-6, 1-6の完敗を喫し、初の決勝進出とはならなかった。
これまでは2014年の54勝14敗、2015年の54勝16敗が最多だったが、58勝21敗と自己最多勝利数を更新した。また、11月上旬のBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)2回戦では世界ランク29位の
V・トロイキ(セルビア)を下し、2007年にプロ転向してからツアー通算300勝を達成した。
今シーズンはマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード)、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)、ロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)、スイス・インドア(スイス/バーゼル、ハード、ATP500)で決勝進出を果たす活躍を見せるも、メンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)での1勝に留まり、昨年の3勝に及ばなかった。
世界ランキングで錦織を上回る同4位のワウリンカは46勝18敗で、同4位のM・ラオニチは52勝17敗で2016年のシーズンを終えた。
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