男子プロテニス協会のATPは8日、公式サイトでATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、ハード)に出場する8選手と
R・ナダル(スペイン)、
R・フェデラー(スイス)の10選手のサービスについて5つのカテゴリーに分けて分析したデータが公開された。13日から開幕するATPワールドツアー・ファイナルズに3年連続で出場する
錦織圭は、サービング・フォー・ザ・セットでのキープ率が92パーセントと高い数値を残している。
>>ファイナルズ組み合わせ表<<分類されたカテゴリーは、
(1)通常のキープ率
(2)ニューボールでのキープ率
(3)ブレーク直後のキープ率
(4)サービング・フォー・ザ・セットのキープ率
(5)サービング・フォー・ザ・マッチのキープ率
の5つ。
ATPでは錦織のサービング・フォー・ザ・セットでのキープ率について特に注目しており、「際立っているのが錦織で、通常の84パーセントのキープ率から92パーセントへと大きく上昇させている」と綴っている。
7日に発表された世界ランキングで14年ぶりにトップ10から転落したフェデラーは、全てのカテゴリーで90パーセントを超えている。その中でもサービング・フォー・ザ・セットでは1度もサービスを破られていない。
今シーズン、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、グランドスラム)では8年ぶりに四大大会4強入りを果たし、自身初となる最終戦出場を決めた
G・モンフィス(フランス)は、サービング・フォー・ザ・マッチの時に97パーセントの確率でサービスをキープしている。
10選手のサービスゲームのキープ率の平均は86パーセント、男子テニス界屈指のビッグサーバーであるM・ラオニチがトップの90パーセントで、ナダルが最下位の81パーセントだった。また、10選手のブレーク直後のキープ率の平均は87パーセントと非常に高い確率で、このことから10選手はブレークすることで試合を有利に進めていることがわかる。
ATPワールドツアー・ファイナルズは7日、組合せ抽選が行われ、グループ・ジョン マッケンローには錦織、
A・マレー(英国)、
S・ワウリンカ(スイス)、
M・チリッチ(クロアチア)、もう一方のグループ・ イバン レンドルには
N・ジョコビッチ(セルビア)、ラオニチ、モンフィス、D・ティエムが入った。
昨年は、ジョコビッチが4年連続5度目の優勝を果たした。錦織は予選ラウンドロビンで
T・ベルディヒ(チェコ共和国)に勝利したが、ジョコビッチとフェデラーに敗れ2年連続の決勝トーナメント進出とはならなかった。
錦織は14日の初戦でワウリンカと対戦する。両者は今回が7度目の対戦で、錦織の2勝4敗。8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)準決勝では錦織が逆転負けを喫した。
>>1ポイント速報 錦織vsワウリンカ<<分析結果一覧は下記の通り。(単位はパーセント)
(1)通常のキープ率
(2)ニューボールでのキープ率
(3)ブレーク直後のキープ率
(4)サービング・フォー・ザ・セットのキープ率
(5)サービング・フォー・ザ・マッチのキープ率
【アンディ・マレー】(1)85 (2)84 (3)85 (4)88 (5)86
【ノヴァーク・ジョコビッチ】(1)86 (2)84 (3)85 (4)84 (5)81
【スタン・ワウリンカ】(1)86 (2)85 (3)91 (4)90 (5)91
【ミロシュ・ラオニチ】(1)90 (2)90 (3)95 (4)94 (5)86
【錦織圭】(1)84 (2)86 (3)86 (4)92 (5)89
【ガエル・モンフィス】(1)84 (2)89 (3)87 (4)92 (5)97
【マリン・チリッチ】(1)88 (2)83 (3)90 (4)84 (5)91
【ラファエル・ナダル】(1)81 (2)79 (3)79 (4)82 (5)86
【ドミニク・ティエム】(1)83 (2)84 (3)85 (4)88 (5)92
【ロジャーフェデラー】(1)90 (2)90 (3)90 (4)100 (5)94
【平均】(1)86 (2)85 (3)87 (4)89 (5)89
■関連ニュース■
・錦織出場 最終戦の仕組みとは・錦織の初戦は14日 最終戦日程・錦織、ジョコら 最終戦の戦績