男子テニスツアーのサンクトペテルブルグ・オープン(ロシア/サンクトペテルブルグ、ハード、ATP250)は25日に行われたシングルス決勝戦で、第1シードの
S・ワウリンカ(スイス)を6-2, 3-6, 7-5のフルセットで下し、念願のツアー初優勝を果たした第5シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が、ATPツアーの公式サイトにて紹介された。
男子テニス界の次世代を担う選手として選ばれた「ネクスト・ジェネレーション」の中でもスター選手と呼ばれている19歳のズベレフは、2015年の年末にはATPランキングトップ100の最年少選手の「ATPスター・オブ・トゥモロー賞」を受賞。世界が注目する若手選手として、その名を轟かせていた。
今回がATPツアー3度目の決勝戦だったズベレフは、今年5月のニース・コート・ダジュール・オープン(フランス/ニース、レッドクレー、ATP250)でD・ティエムに、6月のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝、ATP500)では
F・マイヤー(ドイツ)にいずれもフルセットで敗れ、準優勝に終わっていた。
今大会の準決勝で世界ランク9位の
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、決勝戦で同3位のワウリンカを破ったズベレフは、2人のトップ10選手を下して初優勝を飾った2001年の
A・ポルタス(スペイン)以来の選手となった。ポルタスは2001年のハンブルグ大会の準決勝で当時世界ランク7位の
L・ヒューイット(オーストラリア)、決勝戦で当時世界ランク6位の
J・C・フェレーロ(スペイン)を下して初優勝を飾っていた。
ズベレフはこの優勝で、250ポイント獲得すると同時に、優勝賞金16万3,485ドル(約1,634万円)を手にした。26日発表の世界ランキングでは、自己最高位を更新する24位へと上昇。
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