現在開催されている女子テニスの東レ パン パシフィック オープンテニス(東京/有明コロシアム、ハード、WTAプレミア)でオフィシャルストリンガーを務める「ヨネックスストリンギングチーム」に所属の長谷部健二氏から、男子世界ランク5位の
錦織圭(日本)のストリングへのこだわりを聞いた。
今年の全豪オープンとリオデジャネイロ・オリンピックのオフィシャルストリンガーも務めた「ヨネックスストリンギングチーム」。
オフィシャルストリンガーであれば、もちろんオンコート(試合中の張り)も対応。常に状況が変わる中で戦っている選手のために、ストリンガーもその要望に合わせてフル稼働で張り続けている。
錦織のストリングを張り上げたこともある長谷部氏は「圭くんのオリンピックでの話を聞いたら、最初は6本コートに持っていってオンコートで9本出したと言っていた。だから、試合が始まる前も試合がやっている間も(ストリンガーは)ずっと張りっぱなし。」
続けて「圭くんは世界でも(張りに出すのが)多い方。試合前にアジャストするけど、彼はすごくフィーリングが細かいというか繊細なので、試合中の対戦相手に対してもう少しこうした方がいいと思うとすぐに変えていく。」
「アジャストが最後まで決まらない時なんかは結構大変で、ちょっとずつ(張りを)変えてますね。」と、試合の裏側を明かした。
また「圭くんはガットのテンションに関してはすごいんじゃないですか。0,5上げる・下げるをいったりきたりしてますからね。すごい細かいです。」と錦織のストリングに対してのこだわりも話していた。
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