現在、有明で開催されている女子テニスの東レ パン パシフィック オープンテニス(東京/有明コロシアム、ハード、WTAプレミア)で、今年もヨネックス株式会社の「ヨネックスストリンギングチーム」がオフィシャルストリンガーを務めている。
今年の全豪オープンとリオデジャネイロ・オリンピックのオフィシャルストリンガーも務めた「ヨネックスストリンギングチーム」。
全豪オープン
全豪ブースに訪れたマルチナ・ヒンギス
リオデジャネイロ・オリンピック
今回は全豪オープンで活躍した日本人ストリンガーの長谷部健二氏に話を伺った。
長谷部健二氏
普段は「ラケットショップキャビン」大宮店の店長を務める長谷部氏は、学生の頃に自分のラケットを自分で張るようになり、そのまま現在の店舗で社員として勤務。2014年の東レから「ヨネックスストリンギングチーム」として活動している。
様々な選手の要望を叶えるストリンガーとして、その志を聞くと「選手たちは個々でこだわりを持っている。僕らは自分のこだわりを出すわけではなく、指示通りの安定した張りをできるかどうか、どれだけ指示に対して的確に張って、選手に満足してもらえるかを練習の時点で調整しながら試合に臨みます。」と話した長谷部氏。
1日で最大約35本を張ることもあり、1本あたり20分のペースで1時間に3本張れたとしても10時間は立ったまま張り続けることになり、忍耐力が必要となる。
選手が持ってきたラケットは同じストリンガーが全て対応する。女子だと約4-6本、男子だと約6-8本ほどを一度に依頼される時も、他のストリンガーに分散することはなく全てを1人で張り上げる。
日々コートで奮闘する選手を影で支えているオフィシャルストリンガー。今大会では、西ロビー入り口にストリンガーブースをかまえ、世界最高レベルの技術で世界トップ選手たちをサポートしている。
>>東レPPO対戦表<<
■関連ニュース■
・ヨネックス 全豪で63504m張る・キリオス絶賛の新デザイン・「ヨネックス史上最軽量」