フォーブスジャパンは、世界のプロテニス選手が2015年6月からの1年間に得た収入について調査した「世界で最も稼ぐスポーツ選手」ランキングを発表し、
錦織圭(日本)が4位にランクインした。
今回のランキングで錦織は最も大きくランクアップし、昨年の7位から3ランク上げて4位となった。年収は3,350万ドル(約34億5,150万円)、賞金総額は350万ドル(約3億6,000万円)。
リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)の3位決定戦では
R・ナダル(スペイン)を破って銅メダルを獲得した。
2014年にアジア出身の選手として初めてグランドスラムの決勝に進出した錦織は、特にアジア地域で高い人気を得ている。スポンサーの1社であるユニクロとは今年に契約を更新、スポンサー料は年間1,000万ドル(約10億3,890万円)を超えた。
首位は
R・フェデラー(スイス)。年収は6,780万ドル(約69億8,500万円)、賞金総額は780万ドル(約8億360万円)だった。フォーブスの調査によれば、フェデラーの同期間中のスポンサー契約料と試合への出場料は、合計およそ6,000万ドル(約61億8,170万円)。
フェデラーが長年にわたってスポンサー契約を交わしている企業は10社ほどで、ナイキやウィルソン、クレディ・スイス、メルセデスベンツ、ロレックスなど。また、エキシビジョンマッチの出場料もトップクラス。一部の試合では、少なくとも200万ドル(約2億780万円)の収入を得ている。
2位は昨年に続き同じランクを維持した
N・ジョコビッチ(セルビア)。同期間の年収は5,580万ドル(約57億4,900万円)、賞金総額は2,180万ドル(約22億4,600万円)だった。
2015年シーズンの最後に発表された世界ランキングで1位になったことが、スポンサーであるユニクロやヘッド、アディダスからの多額のボーナス獲得につながった。今年の6月に生涯4大大会(グランドスラム)全制覇を達成。また、プロテニス選手としては初めて、生涯獲得賞金が1億ドル(約103億300万円)を超えた。
またランキングの上位は男子選手が占めたが、5位には
S・ウィリアムズ(アメリカ)がランクイン。年収は2,890万ドル(約30億円)、賞金総額は890万ドル(約9億2,500万円)だった。年収でセリーナが
M・シャラポワ(ロシア)を上回ったのは、十数年ぶりとなる。12位までには、女子5選手の名前があがっている。
テニスは多くの面で、その他に比べると男女の格差が少ないスポーツとされており、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)のシングルス優勝賞金は今年、男女とも史上最高の350万ドル(約3億6,400万円)に引き上げられた。
ランキングに入った12人の収入の総額は3億1,900万ドル(約331億4,090万円)で、前年から12パーセントも増加。これは、スポンサー料の増額に負うところが大きい。テニスはファン層の年収が高いスポーツでもある。
ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の観客らの年収は中央値がおよそ16万ドル(約1,660万円)とされており、衣料品や車、時計やハードウェアなどの購入に充てる可処分所得も多いことから、スポンサー企業にとっても魅力的なスポーツだ。
出典:「フォーブス ジャパン」ニュースサイト
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