男子テニスのロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は19日に公式ホームページで、世界ランク3位の
R・フェデラー(スイス)と同4位の
R・ナダル(スペイン)が欠場すると発表した。
「ロジャーズ・カップを欠場する厳しい決断をしなければならなかった」とフェデラー。
「この大会はツアーの中でも大好きな大会の1つで、カナダの素晴らしいテニスファンの前でプレー出来なくなってしまったことに落胆している。これからのツアーを見据えると、ウィンブルドンの疲れをとるためには更なる時間を作ることが最善な選択だということに至った」
「来年、また必ずカナダへ戻ってくることを楽しみにしているし、主催者であるK・ヘイルとカナダ・テニス協会の全ての方々にとって最高の大会になることを願っている」と自身の想いを伝えた。
ナダルは手首の怪我で全仏オープン3回戦を棄権して以降、公式戦のコートに立っていない。
「今年、トロントへ訪れることが出来なくなってしまったことを発表しなければならず、残念な気持ちでならない。手首の怪我が回復して、やっと先週から練習を再開したばかりだった。そんな状態では、この大切な大会を戦い抜くには十分な準備が出来たとは言えない」とナダルは現状を語った。
そして「この大会に出場したこの数年間は、最高の時間を過ごすことが出来ていたし、沢山の素晴らしいカナダのファンからも大きな応援をもらえたから、またトロントでプレーすることを本当に楽しみにしていた」と大会への想いを述べた。
主催者のヘイルは「ロジャー(フェデラー)もラファ(ナダル)も、世界で最も人気の高い選手。そんな彼らを今年の大会に欠くことはまさに不運だと言うしかない」
「しかし、世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)や、カナダのスター選手である
M・ラオニチ(カナダ)をはじめ、世界のトップ選手が出場を約束してくれているし、テニスのレベルや観客を魅了するプレーは世界でも最高クラスになることは確実」と声明を出している。
フェデラーとナダルの欠場から、当初主催者推薦での出場だった
V・ポスピシル(カナダ)が本戦へストレートインすることになった。ポスピシルに代わる主催者推薦枠が誰に与えられるかは20日に発表される。
ロジャーズ・カップは7月23日から予選、25日からは本戦がスタートし、31日に決勝戦が行われる。
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