男子テニスツアーのメルセデス・カップ(ドイツ/シュトゥットガルト、芝、ATP250)から復帰する世界ランク3位の
R・フェデラー(スイス)は、得意の芝のシーズンへ向けて6日に行われたインタビューで意気込みを語った。
元世界ランク1位のフェデラーは今季、ここまで怪我に悩まされ未だタイトル獲得には至っていない。
フェデラーは1月に行われた全豪オープンの準決勝で、
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた直後に膝を痛めて内視鏡手術を行い、2カ月間のツアー離脱を余儀無くされた。その後復帰するも、先週まで行われた全仏オープンも腰の怪我から欠場を強いられていた。
その全仏オープンでは現在世界ランク1位のジョコビッチが初優勝を飾ると同時に、生涯グランドスラムを達成して幕を閉じた。
「柔らかく言うと、今季はここまで難しいシーズンとなってしまった。今はとても良い状態になっている。」とフェデラーは、この数週間を振り返りながら語っていた。
そして「ずっと出場し続けてきたグランドスラムの欠場を余儀無くされたが、それも大丈夫。」と、1999年から続いたグランドスラム連続出場記録が65回で途切れたことにも触れていた。
グランドスラム最多優勝記録の17度を持つフェデラーは、メルセデス・カップに第1シードでエントリーしているため、1回戦は免除され2回戦から登場する。
「何試合か幸いにも勝ち上がれて、もし準決勝くらいへ進めたら、恐らく優勝を意識し始めるだろう。でも、復帰初戦となるこの大会でのタイトル獲得を考えるのは、ちょっと早い気がする。今はこうして怪我から復帰出来たことが大切。それが唯一、今の自分に大事なこと。」と、今の心境を述べていた。
34歳のフェデラーは、ウィンブルドン前に以前より多く大会へ出場出来るようになったスケジュール変更には喜んでいるという。メルセデス・カップの翌週には、大会史上最多優勝の8度を誇るゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ/ハーレ、芝、ATP 500)にも出場を予定している。
加えてフェデラーは、全仏オープンで初優勝を飾り、生涯グランドスラムを達成したジョコビッチに祝福の言葉も贈っていた。
その功績を「テニスにとって最高のことで、世界レベルの功績。」と称し、「彼が成し遂げたことは本当に素晴らしい。」と、自身12度目のグランドスラム優勝を飾ったジョコビッチを称えていた。
フェデラーは初戦となる2回戦で、世界ランク67位の
T・フリッツ(アメリカ)と予選を勝ち上がったF・マルティンの勝者と対戦する。マルティンは予選最終戦で、
杉田祐一を4-6, 7-6 (7-4), 7-6 (7-5)で下しての本戦入り。
(STATS - AP)
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