テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会14日目の4日、女子シングルス決勝戦が行われ、前年度チャンピオンで第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)は第4シードの
G・ムグルサ(スペイン)の前に5-7, 4-6のストレートで敗れ、大会2連覇を阻まれた。
>>全仏オープン 女子対戦表<<セリーナは太ももの怪我や疲労など、敗戦の言い訳はしなかった。
体調が万全ではなかったのではと問われたセリーナは「それは大丈夫だった。自分は太ももが痛かったなど、負けの言い訳をする人間ではない。勝利することに十分なテニスが最終的に自分は出来ず、それを彼女(ムグルサ)がやっただけ。太ももがどうであれ、彼女のテニスが勝利に値した。」と想いを語っていた。
勝敗を分けたポイントはと聞かれたセリーナは、ムグルサが大切なポイントでより良いプレーをしたとし「1ポイントの差で彼女が第1セットを先取した。それが示すように、大切なポイントをどう勝ち取るか、それを今日は彼女がしていた。」と試合を振り返った。
試合後に行われた表彰式で、セリーナはフランス語でコメントし、涙声になりながらファンからの応援に感謝の気持ちを表していた。
今回でセリーナはムグルサと全仏オープンで対戦するのは2度目のことだった。2年前の2回戦でも対戦していた両者。その時もセリーナはムグルサに2-6, 2-6で敗れていた。
セリーナのコーチであるP・モラトグルーも、34歳のセリーナが体調に問題を抱えていたことを否定し、22歳のムグルサからの挑戦に精神的に弱気になっていたことも否定していた。
セリーナは優勝すると、オープン化以降のグランドスラム最多優勝記録である
S・グラフ(ドイツ)が持つ22度に並ぶはずだったが、ムグルサにそれを阻まれる形となった。
モラトグルーは「記録に並ぶことはそう簡単なものではない。きっとそれには届くだろう。もう少し時間がかかるかも知れないが。グランドスラムの準決勝や決勝の舞台に立つ度に、そのチャンスは何度も訪れるはず。」と記録への難しさを表していた。
そして「もし彼女(セリーナ)が簡単に成し遂げたら、彼女は人間ではないだろう。17度目や18度目の優勝も難しかった。22度目や23度目も難しいはず。でも、必ずや達成するだろう。それは時間の問題。」とセリーナへの強い想いも加えていた。
(STATS - AP)
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