男子テニスのマイアミ・オープン男子(アメリカ/マイアミ、ハード)は31日、シングルス準々決勝が行われ、第6シードの
錦織圭が第16シードの
G・モンフィス(フランス)に4-6, 6-3, 7-6 (7-3)の逆転で勝利し、2年ぶりのベスト4進出を決めると同時に、マスターズ初優勝まであと2勝とした。
>>マイアミ・オープン 対戦表<<この試合、第1セットの第1ゲームでモンフィスにブレークされた錦織。第4ゲームではブレークバックに成功し、ゲームカウント2-2と追いつくも、続く第5ゲームで2度目のブレークを許して、今大会初のセットを落とした。
第2セットでは第4ゲームで錦織がブレークし、その後はリードを守ってセットカウント1-1とする。
勝敗を決めるファイナルセットでは一進一退の攻防が続く中、第10・第12ゲームでモンフィスにマッチポイントを握られる。しかし、この大ピンチを切り抜けると錦織が主導権を握り始め、タイブレークの末に勝利を手にした。
両者は今回が2度目の対戦で、錦織は対モンフィス戦を2連勝とした。
準決勝では、第12シードのM・ラオニチと第24シードの
N・キリオス(オーストラリア)の勝者と対戦する。
錦織らが位置するボトムハーフ(対戦表の下半分)とは反対のトップハーフ(対戦表の上半分)では第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第15シードの
D・ゴファン(ベルギー)が準決勝へ駒を進めている。
今大会は第3シードの
R・フェデラー(スイス)が胃のウイルス性疾患で棄権。さらに第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)と第5シードの
R・ナダル(スペイン)が初戦敗退、第2シードの
A・マレー(英国)は3回戦で敗れ、トップ5シードで4選手が早期で姿を消した。錦織にとってマスターズ初優勝のチャンスとなっている。
26歳の錦織は、過去のマスターズで2014年のムチュア・マドリッド・オープン準優勝が最高成績。その時はナダルと決勝で対戦するも、怪我により無念の途中棄権を強いられた。
マイアミ・オープンでは2014年にフェデラーらを破り4強入り。昨年は準々決勝で
J・イズナー(アメリカ)に敗れた。
今シーズンは1月の全豪オープンで2年連続3度目の8強入り、2月のメンフィス・オープンでは大会史上初の4連覇を達成。前週まで行われたBNPパリバ・オープン男子ではナダルに敗れるもベスト8へ進出した。
一方、敗れたモンフィスはこれまでキャリア通算5大会で優勝しており、世界ランキングでは2011年の7位が自己最高。グランドスラムでは2008年の全仏オープンでベスト4へ進出している。
今大会では初戦の2回戦で予選を勝ち抜いた
伊藤竜馬、3回戦で第23シードの
P・クエバス(ウルグアイ)、4回戦で第26シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を下しての勝ち上がりだった。
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