スペイン誌の「SPORT(スポルト)」によると、男子テニスで世界ランク27位の
N・キリオス(オーストラリア)が、先週行われたドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権男子準決勝の
S・ワウリンカ(スイス)戦でスタンドに向けて中指を立てる仕草をし、再びテニス界を騒がせている。
その行為についてキリオスは「あれは兄弟のクリストスに向けられたものだ。」とSNSで綴った。
昨年8月のロジャーズ・カップでの事件以来となる対戦だった両者。その事件とは、試合中にキリオスが同胞の
T・コキナキス(オーストラリア)とワウリンカのガールフレンドである19歳の
D・ヴェキッチ(クロアチア)が関係を持ったと侮辱的な発言をし、ワウリンカが激怒。キリオスは男子プロテニス協会のATPから罰金が科されたというものだった。
キリオスにとっては良くない流れで進んだドバイでの試合、4-6, 0-3と負けていたキリオスは休憩のために自身のベンチへ向かう際、スタンドを挑発的に見ながら中指を立てた。SNSでは、すぐにそのジェスチャーが行われたことが広まり、キリオスのキャリアにまた新たな騒ぎが加わった。
キリオスは気性が荒いことで有名。約1年前から功績よりも自身の問題行動の方で目立っている。
昨年のウィンブルドンではファンや審判と対立し、上海マスターズでは
R・ガスケ(フランス)との試合のいくつかの場面では完全にやる気がない様子を見せるなど、頻繁に素行の悪さが伺えた。
ロジャーズ・カップでのワウリンカの一件による28日間の出場停止処分の執行猶予は2月24日に満期を迎えた。現在のキリオスは、再び気の赴くままに振る舞うための自由さを感じる。
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