男子テニスツアーのメンフィス・オープン(アメリカ/メンフィス、ハード)は13日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
錦織圭が第4シードの
S・クエリー(アメリカ)を3-6, 6-3, 6-3の逆転で下し、4年連続の決勝進出を果たすと同時に、大会史上初の4連覇に王手をかけた。
>>メンフィス・オープン 対戦表<<昨年と同カードとなったこの試合、ビッグサーバーのクエリーに対し、錦織は昨年同様苦戦を強いられた。第1セットで錦織は3度のブレークチャンスを掴むも活かせず、今大会初めてセットを落とす。
しかし、第2セットから上手く切り替えた錦織は、第2ゲームでブレークに成功すると勢いに乗り、セットカウント1-1とした。
ファイナルセットでは第3ゲームでミスを重ねるクエリーの隙をついてブレークに成功すると錦織はさらに加速。その後もクエリーの強打を振り切り、逆転で勝利を手にした。
決勝では、主催者推薦で出場の18歳
T・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツは同日の準決勝で
R・ベランキス(リトアニア)を逆転で下しての勝ち上がり。
フリッツは今大会、1回戦で予選勝者のM・ムモー、2回戦で第2シードの
S・ジョンソン(アメリカ)を破る金星をあげ、準々決勝で
B・ベッカー(ドイツ)、そして準決勝でベランキスと、ここまで快進撃を続けている。
世界ランク7位の錦織は、今大会初戦となる2回戦で
R・ハリソン(アメリカ)、準々決勝で
M・ククシュキン(カザフスタン)、準決勝でクエリーを下しての勝ち上がり。
昨年の同大会では決勝で
K・アンダーソン(南アフリカ)にストレートで勝利し、自身初・大会史上初の3連覇を成し遂げた。1997年には錦織のコーチである
M・チャン(アメリカ)もタイトルを獲得している。チャンは、今大会には同行していない。
26歳の錦織は今シーズン、開幕戦であるブリスベン国際で4年連続のベスト4進出を逃すも、全豪オープンでは2年連続3度目の8強入りを果たした。


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