テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は28日、男子シングルス準決勝が行われ、第3シードの
R・フェデラー(スイス)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)とのBIG4対決に1-6, 2-6, 6-3, 3-6で敗れ、6年ぶりの決勝進出とはならなかった。
>>全豪オープン対戦表<<両者は過去に44度顔を合わせており、対戦成績は22勝22敗のイーブン。今回が45度目の激突で、その均衡が破れる瞬間の試合だった。
この試合の第1セット、第2ゲームの2ポイント目でフェデラーはバックハンドの凡ミスなどが影響し、いきなりブレークを許す。その後は会場からも困惑の色が伺えた。
第1・第2セット共に1度もブレークチャンスを掴めず、自身のサービスゲームすらキープ出来ない状況だった。
しかし、ネットプレーなどでプレッシャーをかけ、第3セットは怒涛の追い上げを見せてジョコビッチに与えた1度のブレークチャンスをしのぎ、自身は1度のブレークに成功してセットカウント1-2とする。
その後、第4セットもサービスキープが続く中、さらに調子を上げてきたジョコビッチを抑えることが出来ず、2時間19分で敗れた。
両者の対戦は、1968年のオープン化以降グランドスラムで最も多く対戦したカード。それだけ、フェデラーとジョコビッチは常に世界のトップクラスで戦い続けていることを裏付けている。
ジョコビッチは、今大会の4回戦で第14シードの
G・シモン(フランス)にまさかの大苦戦を強いられるも4時間32分の激戦を制し、準々決勝の
錦織圭戦では王者に君臨する理由の1つである修正力で自身のプレーを調整してきた。今回は、錦織戦の時より更にプレーのレベルを引き上げ、完璧な状態で挑んでいた。
フェデラーは全豪オープンで2004・2006・2007・2010年に優勝。昨年は3回戦で
A・セッピ(イタリア)に敗れ、全豪オープンで2001年以来の3回戦敗退を喫した。グランドスラムでは、今大会も含め決勝まで勝ち進むもののタイトル獲得には至っていない。最後に四大大会で優勝を飾ったのは2012年のウィンブルドン。
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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