テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/ メルボルン、ハード)は21日、女子シングルス2回戦が行われ、第20シードの
A・イバノビッチ(セルビア)が
A・セバストバ(ラトビア)を6-3, 6-3で下して順当に3回戦進出を決めたが、試合中にアクシデントが起き一時中断するハプニングに見舞われた。
>>全豪オープン対戦表<<メインスタジアムであるロッド・レーバー・アリーナの第1試合に登場したイバノビッチは、第1セットで予選を勝ち上がったセバストバにゲームカウント4-3とリードし、自身のサービスゲームを迎えようとしていた。
その時、1万5,000人収容のスタジアムの上段から大きな音がして女性が階段から転げ落ちてしまった。怪我を負った女性のもとへ救急隊が駆けつける事態になり、試合は約30分の中断を余儀なくされた。
2008年の全豪オープン準優勝者であるイバノビッチは「初めはとても気持ちが落ち着かなくて、体が震えてしまった。その女性の落ちる音があまりにも大きかったから。すぐにプレーを止めたの。」と、その時について話した。
「彼女は大丈夫だと良いけど。」と心配しつつ「ちょっと待たなければならなかったのは良かった。どんな状態なのか想像したら、あまり良いことが頭に浮かばなくて、とても体が震えていたから。彼女が大したことなければと願っている。」とイバノビッチ。
大会主催者の話では、その女性は担架に運ばれて病院で検査を受ける前に、スタジアムの中で応急処置を受けていたという。
選手はよく、雨やその他の理由で試合の中断を余儀なくさることがあるため、イバノビッチは今回のことで特に自身のプレーの妨げになったりはしなかったと述べていた。
「その後のサービスゲームを何とかキープ出来てとても嬉しかった。あまりウォーミングアップも出来ないままサービスを打たなければならなかったから。そして第1セットを取れて、とても満足している。」とイバノビッチは語り、ハプニングが起きた中でストレート勝利を収めたことに安堵していた。
(STATS - AP)
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