テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会初日の18日、シングルス1回戦が行われ、四大大会初優勝を狙う第7シードの
錦織圭は世界ランク34位の難敵
P・コールシュライバー(ドイツ)を6-4, 6-3, 6-3のストレートで下し、危なげなく初戦突破を果たした。
初の顔合わせとなったこの試合、錦織は第1セットから強気で攻め込み、第7ゲームではエアケイを披露し観客を沸かせた。サービスキープが続く中、第10ゲームでブレークに成功した錦織がこのセットを先取。
約1万人が入るハイセンス・アリーナには、第1試合にも関わらず多くの観客が駆け付け会場は満員。日本人のファンも多く見られた。
第2セットでも第4ゲームでブレークに成功した錦織は、角度のあるストロークでコールシュライバーを追い込んで試合の流れを掴み、ポイントを取った時は力強くガッツポーズをして自身を奮い立たせていた。30度を超える炎天下の中、その後も集中力をさらに高めて攻め切り、錦織が勝利した。
両者は昨年12月に行われたテニス国際大会「Coca-Cola INTERNATIONAL PREMIER TENNIS LEAGUE(コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ)」(通称IPTL)で同じジャパン・ウォリアーズのチームメイトだった。
2回戦で錦織は、世界ランク103位の
A・クライチェック(アメリカ)と対戦する。クライチェックは予選勝者の
ディ・ウー(中国)をスレートで下しての勝ち上がり。
錦織がグランドスラムで初めて8強入りしたのが、2012年の全豪オープン。その時は4回戦で
JW・ツォンガ(フランス)をフルセットで下した。その後、2013・2014年はベスト16、2015年は2度目のベスト8進出を果たした。
2014年の全米オープンでグランドスラム初の決勝へ進出した錦織は、今季最初の四大大会である全豪オープンで初優勝へ向けて前進した。
一方、敗れた32歳のコールシュライバーはキャリア通算6度の優勝を飾っており、世界ランキングでの自己最高位は16位。
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