アメア スポーツ ジャパン株式会社ウイルソンは30日、六本木アークヒルズ アークカラヤン広場にて「WILSON TENNIS PARK」を開催し、男子テニスで世界ランク8位の
錦織圭がサプライズゲストとして登場し、参加したジュニアの質問に答えた。
このイベントは、都会の真ん中に1日限りの真っ赤なテニスコートを出現させ、多くの人にテニスボールを打つ音、プレーの爽快感を感じてもらうイベント。「AIR-K選手権」やWilson契約プロ選手の
内山靖崇と
伊藤竜馬による「テニスジュニア教室」などが行われた。
テニスジュニア教室の終盤に登場した錦織は、練習しているジュニアにプレーのアドバイスをしたり、ハイタッチをするなど楽しんでいた。
その後の質疑応答の際、いつ頃から「エアケイ」が打てるようになったのかという質問に「いつかは覚えてないですけど、僕は小学校の頃から背が小さかったので高いボールを打つのがすごい苦手で、出てきた策が飛んでより打点を自分の胸元にするようにして打ったのがきっかけだった。」
「フォアでもバックでも飛んで、より自分のスイートスポットで打てるようにやってましたね。」と、エア・ケイが誕生した経緯を語った。
質問した子は錦織の大ファンで、エアケイの名前の部分を自分の名前に置き換え、言いながら練習をしていることを錦織に話すと「僕もエアケイって叫びながらやってるからね」と、話していた。
また、今年の全国小学生テニス選手権大会でベスト4入りを果たした
有本響が、厳しい状況になった時にどういう風に考えてプレーしているかと聞くと「僕でも何をやっても上手くいかない時があって、でもそれが2セットずっと続くことはほとんどない。」と錦織。
「自分が悪くても、相手がいるスポーツだから相手が悪くなることもあるし、相手が完璧なプレーをしていても、どこかで隙ができるし相手も油断する。なるべく我慢して、自分が良いプレーが出てなくても頭で考えて、何をしたら相手が嫌がるかなとか、ちょっとリズムを崩してドロップショットを打ったりスライスを使ったり、そういう変化をつけていけば自分の流れに持っていくことも出来る。」
「マッチポイントを握られた時は、僕はもう無心でいつも通りやることだけを考えてて。マッチポイントだからって入れにいってしまったりするのは一番しちゃいけないことだから、いつも通りプレーすることがポイントを取れるきっかけになると思います。頑張ってね。」と、最後は有本にエールを送っていた。
将来、錦織のライバルになるかと問われると「あり得ると思いますね。30歳過ぎても(テニスを)やっていると思うので。」と話していた。
オフシーズンに入ると、様々なイベントに参加しジュニアの選手とふれあう錦織は、こういった時間は「僕にとっても良い経験になる。」と語っていた。
「将来のトップ選手になる子供達とこうやって触れ合えるのは自分にとっても良い経験になりますし、多分僕が子供だったらすごい嬉しいことです。僕もトップの選手のプレーを見てあぁなりたいなと思って育ってきたので、そうゆう存在になれたらいいなと思います。」と子供たちとの時間について話していた。
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