男子テニスツアーの最終戦であるATPワールド・ツアーファイナル(イギリス/ロンドン、ハード)は21日、シングルス準決勝が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第5シードの
R・ナダル(スペイン)を6-3, 6-3のストレートで下し、史上初の4連覇へ向けて決勝進出を果たした。
>>ツアーファイナル組合せ表<<大会史上初の4連覇へ王手をかけたジョコビッチは「明日の決勝戦での結果がどうなろうとも、ここまでの成績で今シーズン最高なのは間違いない。」と今季のグランドスラム4大会で決勝へ進出し、3度の優勝と1度の準優勝を飾った好調のシーズンを振り返った。
今回の試合でジョコビッチは、キャリア最高のシーズンを送っていることを証明するプレーを披露していた。
サービスの調子が良ったジョコビッチは、試合を通して1度もブレークポイントをナダルに握らせなかった。加えてリターンも好調で、第2セットでは第9ゲームでこのセット2度目のブレークに成功して勝利をおさめた。
「今のノヴァーク(ジョコビッチ)は、ほとんど負け知らずな選手。今の彼は、ただただ凄いとしか言えない。」とナダルは、ジョコビッチを称賛していた。
2006年から始まった両者の対戦は、対戦成績を23勝23敗とジョコビッチが初めてタイへと持ち込んだ。これまでの46度の対戦は、オープン化以来最も多い対戦回数となっている。
これで今シーズンもジョコビッチがナダルに4連勝し、セットすら落としていない。その対戦は、これまでナダルが史上最多9度の優勝を誇る全仏オープン準々決勝での対戦を含めている。
「2人の対戦は長年に渡っている。グランドスラムでの勝利やその他のことより、明らかに凄いことだと思っている。」とジョコビッチ。
グランドスラム3大会で優勝し、残る全仏オープンでも準優勝を飾ったジョコビッチは、この日の勝利でツアーファイナル最多の4連覇へあと1勝となった。22日に行われる決勝戦では史上初の4連覇がかかっている。そして、それが目前に迫っている。
ジョコビッチは22日の決勝戦で、大会6度の優勝を誇る第3シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。フェデラーは準決勝で、今年の全仏オープンを制した第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)をストレートで破っての勝ち上がり。
(STATS - AP)
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